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月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

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エンドレスループを断ち切って

僕は、彼女のことを知った気でいて何も知らない。
知りたいと思いつつも触れられたくないならと、一線は引いていた。
だから、そんな僕がこんなことを言うと傷つけるかもしれない。
それでも、言いたい――――――

貴女は、「普通」だよ。

誰と比較しても変わらない、大差ない「普通」の子だよ。
だから、そんな言葉で傷つかないでください。
そんな言葉で、自分の気持ちを誤魔化さないでください。
そんな言葉で、自分を傷つけないでください。

「普通」なんて相対的で曖昧な言葉。
「その人と自分を比べたら」なんて主観的で曖昧な基準。
ただそれだけ。

辛いこと、苦しいことにものさしなんてない。
人は誰かと比べたがるし、そうすることによって
モチベーションが上がったり励まされたりするけれど、
気持ちにものさしなんて、本当はない。

どれだけ頑張っても、その人の代わりなんて誰にも出来ない。
その人のためにやれることはあっても、代わりは出来ないんです。
それと同じように、貴女の代わりもいないんです。
どれだけ頑張っても、なりきっても、
誰にも、貴女の代わりなんて、出来ないんだ。

それに。
どれだけ頑張っても、自分を蔑ろにしていては誰も喜ばないよ。

確かに、自分より同じように、もしくはそれ以上に苦しんでいる人がいたら
辛いとか苦しいとか言いづらい気持ちは分かります。
だから、

平気じゃないなら平気じゃないって
頑張れないなら頑張れないって
挫けそうなら挫けそうだって

どれだけ小さくても、どれだけ大きくてもいいから
「普通」の意味を理解できなくても構わないから

言って
叫んで
僕に教えてください。

何も知らない、何もできない僕だけど、
大好きで大切な君ぐらい僕は受け止めるから。

何も知らない、何もできない僕に、
大好きで大切な君を受け止めさせてよ。

口にできないのならせめて、君のその手で、その指で僕に教えて。
貴女は「普通」なんだから、耐える必要なんてないんだよ。


エンドレスループを断ち切って



(触れないでと言われたのに、触れてしまってごめんなさい)
(怒られてもいい、嫌われても構わないです)
(それでも、放っておくなんてできなかったから、ここでひっそりと)

(だって僕だって、同じだから)
(矛先は、父と妹――――――)
(代わりになろうとしてなりきれず、無関心な人間を憎憎しくも羨ましいと思っている)
(そんな自分が赦せないんだ)
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