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月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

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真夏の便り

知らない人が多いと聞くと
例えそこが大事な場所、大好きな場所へ行こうと言えども憂鬱になる。
そんな時になった着信音にどきりとした。

覗きにはいっているけれど、その痕跡を残せなくて
心配かけてしまっているだろうか、また無理をしていないだろうか、
連絡を、取りたい

そう思っていたから、とても驚いたし、嬉しかった。

差出人を確認して頬が緩み、メールを開いてその文面に安心した。
憂鬱というしこりを溶かしていってくれた。

貴女の名前、貴女がくれる言葉は本当に暖かくて
見るたびに泣きたくなるほどの幸せを届けてくれる。

たとえ数回だけのやり取りでも、
貴女が届けてくれた真夏の便りは、そんな幸せな便りでした。


真夏の便り


(「指が勝手に動いた」)
(「初めてひとに送」った)
(そして、擦り寄って来てくれたこと)
(それが本当に、嬉しかったです。)


大切で大好きな貴女に、以前の意趣返しは出来たでしょうか?(笑)
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エンドレスループを断ち切って

僕は、彼女のことを知った気でいて何も知らない。
知りたいと思いつつも触れられたくないならと、一線は引いていた。
だから、そんな僕がこんなことを言うと傷つけるかもしれない。
それでも、言いたい――――――

貴女は、「普通」だよ。

誰と比較しても変わらない、大差ない「普通」の子だよ。
だから、そんな言葉で傷つかないでください。
そんな言葉で、自分の気持ちを誤魔化さないでください。
そんな言葉で、自分を傷つけないでください。

「普通」なんて相対的で曖昧な言葉。
「その人と自分を比べたら」なんて主観的で曖昧な基準。
ただそれだけ。

辛いこと、苦しいことにものさしなんてない。
人は誰かと比べたがるし、そうすることによって
モチベーションが上がったり励まされたりするけれど、
気持ちにものさしなんて、本当はない。

どれだけ頑張っても、その人の代わりなんて誰にも出来ない。
その人のためにやれることはあっても、代わりは出来ないんです。
それと同じように、貴女の代わりもいないんです。
どれだけ頑張っても、なりきっても、
誰にも、貴女の代わりなんて、出来ないんだ。

それに。
どれだけ頑張っても、自分を蔑ろにしていては誰も喜ばないよ。

確かに、自分より同じように、もしくはそれ以上に苦しんでいる人がいたら
辛いとか苦しいとか言いづらい気持ちは分かります。
だから、

平気じゃないなら平気じゃないって
頑張れないなら頑張れないって
挫けそうなら挫けそうだって

どれだけ小さくても、どれだけ大きくてもいいから
「普通」の意味を理解できなくても構わないから

言って
叫んで
僕に教えてください。

何も知らない、何もできない僕だけど、
大好きで大切な君ぐらい僕は受け止めるから。

何も知らない、何もできない僕に、
大好きで大切な君を受け止めさせてよ。

口にできないのならせめて、君のその手で、その指で僕に教えて。
貴女は「普通」なんだから、耐える必要なんてないんだよ。


エンドレスループを断ち切って



(触れないでと言われたのに、触れてしまってごめんなさい)
(怒られてもいい、嫌われても構わないです)
(それでも、放っておくなんてできなかったから、ここでひっそりと)

(だって僕だって、同じだから)
(矛先は、父と妹――――――)
(代わりになろうとしてなりきれず、無関心な人間を憎憎しくも羨ましいと思っている)
(そんな自分が赦せないんだ)

他信

お世辞だったかもしれない。
リップサービスだったかもしれない。
彼女は優しいから気を使ってくれただけかもしれない。

「自分自身を好きになって」
色んな先生に言われてきたこと。
それが僕にはどうしてもできなくて。
自信がなくて。
注意されることはあれど、褒められることはなかった。

それでも。
それなのに。
今まで褒められることがなかった僕の声を好きだと言ってくれた。
素敵だと、使い分けられていると言ってくれた。

それがとても嬉しくて。
恥ずかしくて。
照れくさくて。
救われて。

彼女に報いたかった。
自分に自信は持てないけれど、
彼女が好きだと言ってくれた自分は信じたくなった。
信じられると思った。

僕はまだ自分を好きにはなれないし、自信は持てないけれど。
貴女に報いるため、貴女の言葉を信じています。


他信
=貴女を信じています


(そうしたら、今まで注意しか受けてこなかった先生に初めて褒められたんですよ)
(でもこの報告は情けない自分を曝け出すことになるので直接はしません)
(なのでここでひっそりと)
(ありがとう)

さようなら、

「どうしよう……どうしよう……」

 歩みを止めて後ろを見る。男がいる。今朝、教会に来た男がいる。男はこちらの視線に気が付いたのだろう。ニッコリと笑って手を振ている。引き攣った笑いを返し、バッと前を向き直す。歩みを再開しならがチラリと後ろを盗み見れば、男も何食わぬ顔で一定の距離を保ってついて来た。内心溜め息を吐きつつ手にした携帯に視線を落とす。

「どうしよう……」

 そのディスプレイが映すのは、一人のアドレス帳。

「……アリス」





※流血表現あり

ゆらゆら揺れて

お世話になった方からの申し出に、心が揺れた。
それはとてもいいお話で。
とても魅力的。

きっともっと早くお話もらっていれば、
さっさとそちらに切り替えていたんだろうなと思えるくらいに。

でも、それでも。
あの世界に立ちたいって、また思えたんでしょ?
一歩踏み出すと決めたんでしょ?
これから一生懸命やっていこうと思ってたんでしょ?

何より。

一緒に頑張ると約束したんでしょ。

なのに、揺らいでいたらだめでしょうが。


(わかっているのに、いまだ胸にしこりが残る。)
(その無駄な良心が、本当に鬱陶しくて仕方がない。)
(頼むから、僕の邪魔をしないでくれ)

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