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月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

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そんな二人を見ているのは

光と闇、白と黒で彩られた灰色の世界。

 そんな世界で私が見た初めての色は、アカイロだった――――――。


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虚勢のイロ

今日が終わって
明日が来て


何かが終わって
何かが始まる


そうして僕は


ひとりに、なった


(寂しくないよ)
(辛くないよ)
(そんな虚勢が孤独を強くした)

教科書カモフラージュ

無様にも、久方振りに学校で倒れ。
 その翌日は念のためにと過保護な姉的ポジションの奴に勝手に学校を休みにされ。
 さらに土日を挟んで。
 月曜日。

 つまりは、今日。

 日にちが経つに連れて行き辛さが増して、今ここにいる。
 まあ、行き辛いのはそれだけじゃない。どちらかと言うと、今日一日油断が許されないのはそっちが理由。
 気を引き締め、俺は校門を潜った。

溶けてしまった後に残るのは、罪悪感

僕は大した人間でもないし、出来た人間でもない。
なのに知ったような口を利き、偉そうなことを言葉にする。


それでも僕の言葉を素直に真っ直ぐに受け止めてくれる。
そんな君が輝いていて、眩しくて。



僕は溶けてしまいそうだ。



溶けてしまった後に残るのは、罪悪感




それでも君の力になりたくて、僕はまた言葉を紡ぐ。
ごめんなさい、本当は僕は君にそんなことを言える人間ではないんです。

黒宮騎暖という少女

『やっぱり昨日のアンタだったのか。聞き覚えがある声だと思ったんだ』
「き、君が……」

 突き抜けるような青空の下。
 目の前に佇む一人の生徒は、間違いなく女の子で。

「黒宮騎暖……ちゃん……?」

 間違いなく、昨日のバカみたいに強い少年だった。

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