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月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

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似た者同士の邂逅

「ぅ……」
「痛……ッ」
『………』
「チ、クショー……」

 薄暗い路地裏。地に沈む男達と、それを無言で冷たく見下ろす人物が一人。唯一立っていたその人物は、ふいと踵を返し男に背を向けて路地を出る。そんな小さな背中に一人の男が吐き捨てた。

「キ、キョ……ウ……ッ!!」
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それもこれも君を好きなせい

彼女と同じクラスになったのは高校1年の時。第一印象は目立たない真面目な大人しい子。そして頭もいい子だった。でも3学期に入った頃だったろうか。彼女はあまり来なくなった。頭がいいのに、変な子だと思った。
 文化祭、俺はクラスリーダーになってしまった。しかし、皆準備作業を嫌って手伝わなかった。俺だって夏休みを潰してまでやりたくはない。それなのに、彼女はちゃんときて手伝ってくれた。

「嫌じゃないの?」

 そう訊くと、

『別に、嫌じゃない。嫌って思うと嫌な事になるから、嫌じゃない。それに、一人じゃないから』

 そう言った。

God Downer

ぽーん

 ボールをつくような、

ぽーん

 時報のような、

ぽーん

 時計の抜けた鐘のような、

ぽーん

 そんな音が近付いてきて、ふと目を開けると、そこは夕暮れに染まる見知らぬ街だった。




届いたもの

あなたの字を見ただけで頬が緩んだ。

あなたと同じことを考えていたんだと知って驚いて、

あなたが僕のことを考えてくれていると知って嬉しかった。

あなたが心を込めてくれたものを見て心が暖かくなった。

あなたの気持ちを知って幸せ者だと痛感した。

幸せだと、ありがとうと、言われる度に涙が出る。


銀色宅急便でこんなにたくさんのものが届きました。

ありがとう、ございます。



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


一人で枕を濡らすというのなら、僕にあなたの痛みを教えてほしい。
あなたが一人で痛みに耐えているということが、僕にとっては痛いから。
僕にはあなたの痛みを取り除く術を持ち合わせてはいないけど、
幸せになってほしいと願っているから。


泣きたいときはどれだけでもいい、泣いてください。(できることなら僕の知るところで)
その後はどうか笑ってください。(僕の知らないところでもいいから)


そう思えるほど、僕はあなたのことが大好きです。

只今、真剣勝負中!

『ルールはどうする?』
「無用でいいだろ」
『あら珍しい。そんなに本気なの?』
「当然。今回も俺が勝つ」
『今回"は"の間違いじゃないの?』
「言ってろ。今日こそ……泣かす!!」
『女の武器をそう簡単に見せるわけないでしょ?絶対負かす……今回も!』
          みやしろあつき
「それじゃあ、まあ。宮城 篤稀――――――」
『水成詩夢――――――』

黒と赤紫のジャケットが舞う中、

『「参る!!」』

竹刀を手に水成詩夢と宮城篤稀が対峙した。



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