宛先不明

いつかはこんな日が来ると思ってた。


今まで私の我が儘に付き合わせて

ごめんなさい

そして

ありがとう


本当は直接言いたかったけど、

それはもう出来ないから。

それはもう、貴方には届かないから。


　　　　　　　　　　　もの
貴方からもらった大切な言葉

これからも大切にしていきます。



私は貴方に

何か残すことは出来たかな？



送ったメール

帰ってきたメール

それは―――――、



（いつかは伝えたかったこの気持ちも）
（今まで貴方がくれた言葉と共に）
（私の中に仕舞っておきます）

（「好きでした。」）

*悲愛系は初めて書いたけど、なってるのかなコレ；？

wish

眠りに就くのが嫌だった。

朝が来なければいいと思った。



朝が来なければ、この螺旋のような日々から抜け出せる気がしてた。

だからといって、この日常をぶち壊す勇気なんてなかった。



今日まで日常に迎合して作り上げてきたものを
全て壊してしまう勇気なんて、私にはなかった。



今までの私を否定するに等しい行為をするなんて、私にはできない。



たとえ、
忙しさの波に呑まれ、夢が過去になったとしても。

たとえ、
自分のいたい場所がだんだん消えていくことになったとしても。



私は螺旋に抗いたいと思いながら、

螺旋に流される続けるのだろう。





（日常から抜け出す勇気がない、そんな私の）
（ささやか過ぎる、小さくて無意味な抵抗）
（嗚呼、朝が来なければいいと、）
（毎晩祈り続けてる。）

ボーダーライン

一体どこまで入っていってもいいんだろう？

どこまで入っていくのを許されているのだろう？



好きだからこそ、わからない。

好きだからこそ、戸惑う。

好きだからこそ、踏み止まる。



本当は、遠慮なんてする必要はないのかもしれないけれど、

臆病な僕は、今日もボーダーラインの前で彷徨っている。

（コンコンコン）


（May I come in?）

繋がり

誰かと繋がっていたい、大切にしたいと思うのは人間の、
一人では生きていけない未熟さ故か、
独りで生きていけない弱さ故か。


どちらかわからないけれど、
結びつけることも、続けることも難しく面倒くさいのに、
繋がっていたいと思えるほどの、


誰かに出逢えた事に感謝したい。


苦労して繋ぎ続けているこの関係に、同じものなど二度と存在しないだろうから。
たとえ同じ生き方を繰り返したとしても、きっと同じ様には繋がれない。


だからこれからもこの繋がりに、
依存し、
縋り、
守り、
大事にしていくのだろう。


だって私も、未熟で弱い人間だから――――――

15/繋がり

呪いの言葉

「誰かの為に」

そんな言葉は聞き飽きたよ

結局は自分の為でしかない、そんな言葉

優しさというオブラートに包まれた

自己満足とエゴの塊なんか、いらない



「大丈夫か？」「お前がいてよかった」

そんな言葉、聞きたくない

自分の駒としか見ていない

自分の負担を肩代わりさせるモノがないと困る

そんなの解り切ってるから

そんな優しさでもなんでもない言葉なんか、いらない



「助けてあげてね？」

その言葉、もう何百何千と色んな人から言われてるよ

自分は手を出せないからと

そんな理由で他人に全て任せる

そんな自分勝手な言葉なんか、もう、聞きたくない



「好きなことや、やりたいことをやればいいよ」

好きなことって何ですか？

今まで色んな言葉に雁字搦めになって進んできた

そんな私に選択する余地なんてこれっぽっちもなかった

そんな私の好きなことって何ですか？

やりたいことって、何ですか？



もう、ワカラナイ――――――


もう、何も見たくない
（その瞳に映さなければ、闇に消えることも堕ちることもないから）


もう、聞きたくない
（その耳で捉えなければ、もう縛られることも惑わされることもないから）


もう、何もかも捨てて、


耳に痛いほどの静寂で覆われた世界に甘えていたい


（そうすればきっと、私は楽になれるよね――――――？）