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月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

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私の居場所は『   』

どうして私じゃないんだろう?
どうして私だけそこにいないんだろう?

私は邪魔なの?
私は必要じゃないの?

私の居場所はないの?
私の居場所は何処?

・・・・・・あぁ、こんな風に考えたくないのに
嫌い
嫌い

嫌い
こんな風にしか考えられない私が一番嫌い
消えちゃえばいいのに
消えちゃえ
消えたい



『みーつけた』



その声に身体が強張るのがわかる

一番聞きたかった声、一番聞きたくなかった声

私は膝に埋めていた顔をゆっくりと上げる

・・・・・・あぁやっぱり、私が一番見たくて、一番見たくなかった顔が今目の前にある

『何やってるんだよ、こんなところで。心配したろ?』


【心配】?
誰の?
もしかして
――――――――――【私】の?

『ほら、帰るぞ』


差し出されるその掌は
間違いなく、私にへと伸ばされていて
私の手は、ゆっくりと上がっていく、無意識に
そして途中で止めた

だって、【帰る】って何処へ?
私の【居場所】はどこか分からないんだよ?

いつの間にかふせってしまっていた私の頭上から聞こえるため息

・・・・・・呆れてる
当たり前か

そんなことを他人事のように思っていたら、行き成り止まったままの手を引っ張り上げられた
その勢いに引かれて立ち上がる
そして私の頭の上に置かれた暖かい手

『帰って来い』
『俺にはお前が必要だから』
『誰が何と言おうと、お前の居場所は俺の下だ』


あなたにはお見通しなんだね
私の欲しかった言葉
私の欲しくない言葉

聞きたかった言葉
聞きたくなかった言葉

私を喜ばせてくれる言葉
私を泣かす言葉


色んな感情が渦巻いて、何が何だか分からない
でも、抱きつきたかったから思いっきり抱きついてやった
ついでに見られたくもないのに流れてくる涙を隠す

きっとそれもお見通しなんだろうね
ポンポン、と規則正しく背中を叩いてくれるあなたの手が
とても優しいの

ここが私の帰る場所
ここが私の居場所
――――――――――それも、悪くないかもしれない



(・・・・・・ただいま)
(おかえり)

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

またやってしまいました「シリアス小説もどきパート2」(何だそれ)
いや「パート3」かな?←

この話、この1つ前の詩『ノイズ』と微妙にリンクしてたりしてなかったり(どっちだ)

そして、この2人は毎度お馴染みですね。
『私』と『俺』

実は毎回毎回、この2人の関係が違っていたりしますが、
話を読んでくださっている方達には分からないように書いてるつもりです。
皆さんのご想像にお任せします!(オイ)

恋人なのか、友達なのか、家族なのか
そして『俺』とは本当に男なのか・・・・・・
そしてココは何処なのか←

そこらへんを意識して読んでいただくと倍楽しめます。
・・・・・・嘘です。ごめんなさい。楽しめませんね、「シリアス」ですから

今度は明るいのを書くよう努力します。
はい、頑張ります。

ここまで読んで下さってありがとうございました。
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