忍者ブログ

月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

[1]  [2]  [3

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

只今、回想中!

「こんにちはー……あ、」

特使捜査課の扉を開けて直ぐに目に入ったのは、俺の上司・水成詩夢がトランプタワー建設中の姿だった。

トランプタワーかぁ、なんか懐かしいな。

なんて、昔を思い出しながら苦笑した。



それは、俺が特使に配属された日の話。
PR

只今、捜査権争い中!(解決編)


            じんぼみちあき
別室にいた被害者の息子・神保 道明も加え、現場には橋谷さん、宮城警部、原道、俺、そして、

『はじめまして、道明さん。警視庁特使課の水成です』

先輩。

「け、刑事さんなんですか……!」
「そうですよ、俺と同じ警部です」
「そ、そうなんですか」

やはり、先輩が警察関係者だということが信じられなかったらしい。神保道明は面識のある宮城警部に確認を取った。

『私が考えたシナリオを是非、聞いていただきたくお呼びしました』
「シナリオ、ですか?」
『はい。貴方のお父様、神保氏を死に至らしめたシナリオです』
「!」
『と、その前に、ひとつ確認させてください』
「な、なんですか?」
『あなたの車にはカーナビが付いているそうですが、昔から使ってましたか?』
「は?カーナビ、ですか?……いえ、付けたのは最近ですよ。ほら、低燃費低燃費と騒がれていた時に車と一緒に。使い勝手がなかなか判らなくて、慣れるのに苦労しましたよ」

先輩の質問の意図が判らないのだろう。呆気に取られた様子だったが、苦笑しながら答えた。
『やはりそうですか』と先輩は一人で納得し、シナリオを語りはじめた。

只今、捜査権争い中!(事件編)

「おはようございまーす」
『おはよう、秋木くん』
                                            俺の仕事場の扉をくぐると、そこには自分の席で新聞を広げている俺の上司・水成詩夢がいた。
いつもは読んでいるとしたら文庫本なのだが今日は違った。
その原因は昨夜にある。

「昨日の地震すごかったっスね。先輩の方は大丈夫でしたか?」
『ほんと、久しぶりだったわね、あんな地震。私の方は長い間気持ち悪い揺れが続いただけだったから、被害はないわ。秋木くんの方は大丈夫だったの?』
「こっちもまあ、なんとか。弟が大騒ぎでしたがね」
『まあ、無事でよかったわ』

そう、昨夜起きた地震。夜の10時頃だったか。
ここら辺は、被害は全くと言っていいほどないが、震源地近くでは死傷者も出ているらしい。
メディアによって色々な情報が錯綜しすぎているせいで、被害がしっかりと把握できていない部分はあるが、うちの警備部からも応援が出ている。

「俺たちに応援要請は?」
『今のところ、ないわ。向こうの被害とかもしっかり把握できていない状況だしね』
「ということは、今のところ仕事はなしってことですか」
『ま、今のところはね』

ここでタイミングよく、電話が鳴った。
俺は上着を脱いでいたため、先輩が受話器へと手を伸ばした。

『はい、警視庁特使捜査課……あら、橋さん。おはようございます』

"橋さん"というのは、捜査第一課の強盗犯捜査係の橋谷巡査部長のことだろう。
この人は、人の名前を略して呼ぶ。理由としては、本人曰く『"山さん"的な雰囲気が何かかっこいいでしょ』らしい。
どうやら警備部よりも先に、違う事件に駆りだされるようだ。


只今、年明け捜査中!

「明けましておめでとうございまーす」
『あら、秋木くん、明けましておめでとう。今年もよろしくね』
「こちらこそ、よろしくお願いします……って、うわ!なんスかそれ」

扉から入ってきた男に、振り返って挨拶をした女の前にあるデスクの上には、ダンボール一箱が鎮座していた。
別にそれがおかしいことではない。
仕事柄、ダンボールが部屋中に置かれていたとしても、帰りたくなる気持ちは拭えないが、驚きはしない。
問題は中身。溢れんばかりのお菓子が顔を覗かせている。

『何ってお菓子よ?どっからどう見てもお菓子でしょ?まごう事なきお菓子』
「いやそうじゃなくて!その尋常じゃない量がここにある理由が知りたいんスよ」
『理由?お年玉よ』
「はい?」
『だ~か~ら~、お年玉よ、お年玉!というか、お年玉代わり』
「"お年玉代わり"?」

彼女の話によると、あいさつ回りを行っていたところ、みなさんが「はい、お年玉!」と言ってお菓子を恵んでくれた、とのこと。

「流石、先輩っスね。でも、これは食べきれないんじゃないですか、流石に」
『大丈夫よ。食後のデザートやおやつの時間や夜食や見張りの時なんかに食べるから。……はい、これ。秋木くんの分』
「へ?」

彼女が差し出したのは3本1ケースになったコーヒーの缶。その上には板チョコ3枚が乗っている。

「え?何スか、コレ」
『何って缶コーヒーと板チョコセットよ?どっからどう見ても缶コーヒーと板チョコセットでしょ?まごう事なき缶コーヒーと板チョコセット』
「いやそうじゃなくて!ってか、これさっきと同じ会話!!誰からかって事が知りたいんスよ、俺は!」
『捜三の原さん』
「ってことは、コレ……」
『夜はかなり冷えるから、風邪引かないように対策して行ってね』
「あー、新年早々、3日間の張り込みっスか~」
『3日間で終わるといいわね~』
「……マジっスか」
『マジっスね~』

こうして、年明け早々、特使捜査課の水成詩夢警部と秋木竜志巡査2名に任務が出来たのであった。




「で、本当によかったんスか?事件があった町の方じゃなくて」
『そっちは捜三に任せる』
「それって応援にならないんじゃ……」
『犯人を捕まえれば文句ないだろ』
「そうっスけど、捕まりますかね~」
『捕まえるんだよ』

車を運転している男・秋木とその助手席に座る女・水成は、隣町の夜をドライブしていた。
もちろん、ただドライブしているわけではない。
"捜三"は"捜査三課"の略称で、空き巣・ひったくり・忍び込み・盗難などを扱う課である。
そして"原さん"とは、その捜査三課の中の窃盗捜査を行う第4係の原幹警視のことである。
そしてそして、この2人はその"捜三"の"原さん"に、賽銭泥棒捜査の応援を頼まれたのである。

昨日、町内で発生した賽銭泥棒。
手際がよかったのか、神主が物音を聞いて即行駆けつけたものの、時既に遅し状態。
賽銭箱には傷ひとつなく、鍵だけが綺麗に壊されていた。
おかげで手がかりはほとんどなし。
おまけにこの時期である。賽銭泥棒なんてゴロゴロ出没していたりするわけで、この2人に応援依頼が来たわけなのである。

『それにしても、新年早々、意地汚くも人様が自己満足のために捧げた金銭をくすねるなんて、嘆かわしいねぇ』
「先輩、外でそういった発言は控えてくださいね。"自己満足"なんて言ったら睨まれますよ」
『そうは言っても、神様なんて信じてないから、自己満足にしか見えないんだよ』
「まあ、わからんくもないですが、誠意を込めてる人は込めてますから」
『……ん、それもそうだ。以後気を付ける』
「はい」

会話がちょうど終わった時、車がひとつの神社の前で止まった。
水成は助手席から降り立つ。

『じゃ、これから秋木はこの町の神社見回ってから、さっき言ってた神社へ向かってくれ。車の中で張り込んでてもいいが、バレるなよ』
「了解っス。先輩こそ、気をつけてくださいよ」
『私に心配は無用だろ?』
「いえ、賽銭ドロをボコボコにし過ぎないように……」
『そっちの心配か!!』

水成は助手席のドアを思い切り閉めると、神社の鳥居をくぐって行った。


*          *          *


「あー、寒ぃな~、オイ」

現在、秋木は町内の神社に異常がないか見回ってから、水成に指定された神社の前に車を止めて張り込んでいた。
もちろん車のエンジンは止められており、車内はすっかり冷え込んでいた。
今はあらかじめ温めておいた、依頼料のような差し入れ缶コーヒーをすすって耐えている。
カイロも貼ってあるが、あまり意味を感じられていない。

「ほんとにここでいいのかな~」

"出る可能性が高い神社はこの2箇所。だから秋木はこっち、私はこっちに張り込むから。あ、カイロは忘れずに買っておけよ"

「つうか、張り込み初日で出るのか?」

その後、どれだけ経っただろうか。
鳥居をくぐる人影がひとつ。しかも、大きな鞄を背負っている。
が、まだ賽銭泥棒かは分からない。
秋木は車から音を立てないように降り、賽銭箱が見える場所にある茂みに隠れた。
相手は男。しかもどう見ても、参拝している動きではない。
賽銭箱をがさごそやっている。
秋木は確信を持って、茂みの中から出て行った。

「ちょっと、お兄さん」
「!!」
「何やってんの、そんなことして」
「あ」

男の手には定規のような長い棒。そして、提示した警察手帳を見て固まった。

「ちょっと署まで――――――」
「くっそ……!!」
「はい、逃げない逃げないー」

走り出そうとした男の行動は予想済み。
秋木は刑事らしい動きですぐに腕を捕り、その場にねじ伏せた。

「はい、窃盗の現行犯で逮捕します」

手錠をかけた途端、男はその音を聞いて完全に戦意喪失したらしい。
その後は、ちゃんと言うことを聞いて車に乗り込んでくれた。

そんな中、秋木は少し引っかかるものを感じていた。


*          *          *


「秋木です。先輩、ホシ確保しました」

秋木は車内で先輩である水成に報告を入れていた。

"ホシ?"
「ええ。というか、先輩。何で電話出なかったんスか?さっきから何度もかけてたのに」
"ということは、そっちにも出たのか、罰当たりが"
「そっちにもって?」
"……そっちの手口は?"
「え?そんなん聞いてどうするつもりっスか?」
"いいから答える!"
「ハイ!!えっと、賽銭箱の口に定規みたいな棒を突っ込むという、昔から見られる手口です!!」
"じゃあ、やっぱり気付かないお前がバカなんだ"

折角、賽銭泥棒を捕まえたのに、この言われようは酷くないか?
恐ろしくて、そんなこと口にはできないが、少しぐらい労ってくれてもいいのではないか?
褒めてもらえるのではと淡い期待を抱いていた秋木の願望は、音を立てて派手に崩れ去った。

"今回追っていた奴の手口を思い出せ"
「確か、鍵を壊されて……、あ」

秋木は、先程感じた引っかかりの原因をはっきりとここで認識した。

"気付いたか。ちなみに、今回追っていたホシは、こちらで確保した。至急車を回せ。寒い"
「へ?先輩の方にも出たんですか?」
"ああ。流石は正月といったところか。原さんにはこちらから連絡を入れておく"
「あの、大丈夫なんスか?」
"……何がだ?"
「犯人、死んでません?」
"またそれか!!"

"下らんこと言っているヒマがあったらさっさと車を回せ、バカ木!!"と言って電話は切れた。

「……悪いけど、もう2人拾ってくから」

後ろの席に座っている先程捕まえた男に声をかけ、車を発進させた。


*          *          *


『誰が1人と言った?』
「……ごもっともで」

秋木が水成と別れた神社へ向かうと、水成は2人の男を従えて立っていた。
予想にもしていなかったので、「何で2人?」と言ったところ、上の会話が生まれた。
今、運転席には秋木、助手席には水成が捕まえた男のうちの1人。
そして、後部座席には秋木が捕まえた男、水成、水成が捕まえたもう一人の男と座っていた。

「ところで先輩、何でわかったんスか?あそこの2つの神社が怪しいって」
『ん?ああ、わかったというか、勘だよ、勘』
「は?」
『勘と言っても、全てが勘というわけじゃないぞ?警察って言うのは、事件が起こると極限られた、その周辺地域しか見回らないものだ。そして今回の犯人は、かなり手馴れている。なんせ神社の人間に最後まで気付かれなかったんだからな。おそらく、初めてではないのだろう。となると、警察の動きも大体わかる。見回り範囲とかな。手馴れた賽銭泥棒は、今が稼ぎ時だから捕まらない自身がある以上、またやらかす可能性は高い。だから、次に出るとしたら、警察の行動範囲外。……ここからが勘なんだが、そこで、範囲外から一番離れた神社と、ギリギリ範囲外の神社に張込んだと言うわけだ』
「「「………」」」
「いや~、さすが先輩。今回も鮮やかで」

犯人達は長い説明に絶句。
秋木は、「勘と聞いたときにはドキッとしたが、やっぱりこの人は考えてる」と、少し感動を覚えていた。

『しかし、両方にかかるとは思ってもみなかった』

秋木が捕まえた男は、今回は初犯らしい。
まあ、長い棒にガムテープ巻きつけて引っ掻き回すあたり、ベタベタの素人なのは明白だったが。

「賽銭泥棒にしては大漁っスね」
『それにしても、一回の張り込みで捕まえられたのは運がよかった』
「今年の運、使い果たしたんじゃないっスか?先輩」
『よくも縁起悪いこと言ってくれるな、お前は。しかも私だけのか』

水成は運転席の背凭れを蹴りつけた。
この地味に痛い攻撃を受け、「手錠してなかったらガラの悪さじゃどっちが犯人だかわからない気がする」。
そんなこと、言ったらどうなるかわかったもんじゃないから、やっぱり秋木は口には出さない。ヘタレである。

『……帰ったら、お年玉でもらった合格祈願印の菓子でも食べるか』
「あれ、信じてないんじゃないんでしたっけ?」
『神を信じるか否かとは話が別。験担ぎだ、験担ぎ。これは案外大事なんだぞ?』
「さいですか」

5人が乗った車は、本庁に向け、夜の街を駆け抜けた。

只今、張込み捜査中!

「オイッ、止まれ!!」
「ハッ、止まれと言われて止まるかバーカ!!」

夜の暗い路地をベタ過ぎる応酬をしながら、男の背中を追いかけて走る。

どうも、初めまして。
俺は、新米刑事・秋木竜志。

「ンのッ!!」

ただいま逃走中だった強盗集団の一人を追跡中です。
……って、暢気に自己紹介してる場合じゃない!
この暗い路地の道に慣れているのだろう犯人は、すいすい進んで行ってしまう。


ヤバイ!早く捕まえなければ、俺が先輩に殺される……ッ!!


男が曲がった路地を俺も追って曲がる。

「チッ!まだ追ってくるのかよ!」

俺が追ってくるのを確認した男はそう吐き捨てたが、前に視線を戻した時に目に映ったものを見て、きっとチャンスだと思っただろう。
男の目の先には、コンビニの袋を手にぶら下げて、キョロキョロと辺りを見回す少女。

「オイ、そこのガキッ!!」
「?」

男は少女の首に腕を回し、頭に持っていた拳銃を突きつける。
少女が持っていたコンビニの袋は、重力に任せて地面に落ちた。

「オイ!止まれェ!このガキがどうなってもいいのか!!」
「ゲッ」

男はこちらに振り向き、勝ち誇ったような顔をしている。
俺の顔はきっと"顔面蒼白"ではなく、"顔面白白"になっているだろう。


やってしまった。


「ハッ!いいか、こいつの命が惜しけりゃ追ってくるんじゃ――――――」
「おい」

男に銃を向けられていた少女が口を開く。
そのことで男の気が逸れた。


嗚呼、もう終わったな、


「あ?」
「誰が―――――……」


あいつ
犯人と、


「ガキだ――――――――――ッ!!」


俺―――――


左手で頭に突き付けられた銃を持つ男の右手首を、右手で男の胸倉を掴んだ少女は、腰を落とし勢いをつけ、
そのまま背負い投げを決めた。
本当なら、ここで左手は離してはいけない、

「ちょ、ま……ッ」

……はずなのだが。

「ギャ―――――ッ」

あろう事か、少女は俺目掛けて男を投げつけた。

「ふぅ、まったくいきなり何するんだ」
「それはこっちのセリフっスよ、」

少女は体に合わない、少し大きめのロングコートの埃を払う。

「先輩」

男の下敷きになったままの俺を、少女が鋭い目で睨む。

「うるさい。犯人に逃げられた奴が何を言うか」
「……すいまっせーん」

それを言うなら、張り込み中に腹が減ったとコンビニに行っていた先輩にも非があると思うが、後が恐いので黙っておく。

この人は、俺の先輩兼上司である女警部・水成詩夢。
先ほどから"少女"と言っているように、身長は150cmぐらいで本人も気にする童顔だったりする。
しかも年齢不詳ときているものだから、たまに自分より年下じゃないのかと疑いたくなる時もある。

先輩は溜息をつくとコンビニの袋を拾おうと腰を落とした。
……というか、助けて欲しい。
男は伸びてしまったらしく、動かない。
その時「あーッ!!」と先輩が悲鳴をあげた。

「わ、私のパフェが……」

コンビニの袋から覗くのはコンビニに売っているこじんまりとしたパフェが容器の中で哀れな姿になっていた。
というか、

「何で張り込み中にパフェ買ってくるんですか。定番は焼き蕎麦パンとかそんなのでしょ。せめてもうちょっとお手軽に食べれるモンにしましょーよ」
「うるさい!!私が食べるものは私が決める!」

先輩はコンビニの袋と拳銃を拾い上げ俺に近付き、懐から出した手錠を男にかけて時計を確認する。

「……2時18分、犯人確保。秋木、車に連れて行くぞ」
「うーっス、って先輩何してんスか?」
「んー?……おお、あったあった」

ようやく男の下から這い出した俺は見てしまった。
犯人の懐をまさぐって引き抜かれた先輩の手には財布が握られている。

「ちょ、先輩!?」
「パフェの弁償代だ。きっちり返してもらわんとな」

財布から金を抜きながら「チッ、湿気てんな」と呟く先輩は鬼だと思う。
そもそも、湿気てなかったら強盗なんてしないだろう。
そんなことを考えてると僕の目の前にコーヒー牛乳が差し出される。

「先輩、これ……」
「ん?コーヒー牛乳。これはさすがに無事だったぞ」
「え、いやいや!そういうことじゃなくて!」
「好きだろ?」
「……いいんですか?」
「私、嫌いなんだよね」

つまりそれは俺のために買ってきてくださったという訳で……


前言撤回します。
いい人だ、この人……ッ!!


……まあ、犯人の首根っこ掴んでなければ、だけど。

「よし、じゃあ署に帰るよ」
「あ、はい!」

先輩はそのままズルズルと犯人を引きずって歩き出した。

「・・・・・・・・・・せんぱーい、そっちじゃないっスよー。車」
「・・・・・・・・・・さっさと案内しろ」

先輩は結構な方向音痴だったりする。
さっきもコンビニ行った帰り道に迷って犯人に遭遇したんだな、きっと。

「こっちっスよ」

俺は苦笑しながら先輩を車まで誘導した。

前のページ HOME


忍者ブログ [PR]
template by repe