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月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

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只今、回想中!

「こんにちはー……あ、」

特使捜査課の扉を開けて直ぐに目に入ったのは、俺の上司・水成詩夢がトランプタワー建設中の姿だった。

トランプタワーかぁ、なんか懐かしいな。

なんて、昔を思い出しながら苦笑した。



それは、俺が特使に配属された日の話。
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三文小説的現実

どういう分類であれ、どうやら俺は面倒事に巻き込まれやすい体質らしい。

最近特にそんな気がする。

ありがとう、

To the killer
 (殺し屋へ)


Please kill Elisa・Caddick that lives in the Canterbury town.
(カンタベリー街に住む、エリサ・カディックを殺してくれ。)


Dhalis・Cedica
(ダリス・セディカ)

戦う理由、それは

それぞれ何か大切なものを守るため



私は独りに戻るのが嫌だった
(暖かい光を知ってしまえば、もう冷たい闇には戻れない)


大切な人が目の前からいなくなってしまうのが嫌だった
(だから戦うことを決めた)


いつまでも一緒にいたいと願ってしまった
(たとえ自分が傷付こうと、誰かを傷つけようと、構わない)



大切なものが在ってくれるのなら、私は喜んで戦おう
(17/戦)



決意はした
(けど、迷いはあった)
"何かを守る"ということは、"何かを傷つける"ということ
(それを無視してでも守りたい、壊したくないものがあった)


私が戦う理由は、ただそれだけ――――――

只今、捜査権争い中!(解決編)


            じんぼみちあき
別室にいた被害者の息子・神保 道明も加え、現場には橋谷さん、宮城警部、原道、俺、そして、

『はじめまして、道明さん。警視庁特使課の水成です』

先輩。

「け、刑事さんなんですか……!」
「そうですよ、俺と同じ警部です」
「そ、そうなんですか」

やはり、先輩が警察関係者だということが信じられなかったらしい。神保道明は面識のある宮城警部に確認を取った。

『私が考えたシナリオを是非、聞いていただきたくお呼びしました』
「シナリオ、ですか?」
『はい。貴方のお父様、神保氏を死に至らしめたシナリオです』
「!」
『と、その前に、ひとつ確認させてください』
「な、なんですか?」
『あなたの車にはカーナビが付いているそうですが、昔から使ってましたか?』
「は?カーナビ、ですか?……いえ、付けたのは最近ですよ。ほら、低燃費低燃費と騒がれていた時に車と一緒に。使い勝手がなかなか判らなくて、慣れるのに苦労しましたよ」

先輩の質問の意図が判らないのだろう。呆気に取られた様子だったが、苦笑しながら答えた。
『やはりそうですか』と先輩は一人で納得し、シナリオを語りはじめた。

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