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月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

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時間

「時間はみんな平等に流れる」って言うけど、それって本当なんだろうか?



お題『07/時間』




時間の流れは何をしなくても流れていく。
その流れに身を任せて漂っていくのか楽でいいけれど、
そろそろ自分の力で、進んでいかなければならない。


喩えこの流れに逆らうことが出来なくても、抗うことはできる。


時間の流れっていうのは人の感覚によりけりだけど、早く感じたり遅く感じたりする。
何かに一生懸命の時には早く、何か嫌な事をやっている時には遅く感じたりするのは、
誰にでもあることだと思う。


時間の流れはいつもと変わらない早さ流れで、それこそ平等に続けているというのに。


それだけで、時間の流れに抗えていると思えるのは、
僕がちっぽけで傲慢な人間だからだろうか。
それとも、僕が流れに抗おうとする身の程知らずの頭のイカレタ馬鹿者だからか。

それでもやっぱり、僕はこの大きな流れに抗おうと思う。
だって僕は大切な人の傍に、これからもいたいから。
――――――同じ時を感じ、同じ流れの中にいたいから。



時間の流れは何をしなくても流れていく。
その流れに身を任せて漂っていくのか楽でいいけれど、
そろそろ自分の力で、進んでいかなければならない。
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1+1=2

私たちが新しく買ったマンションの一室。それが全ての始まりでした

「『……』」

夜、私たち夫婦が寝ているとどこからか電話のなる音が聞こえるのです

「『…………』」

最初はお隣さんかと思ってたんです。でも、ある日夫が気付いてしまったんです。この電話の音は隣から聞こえてくるんじゃない、壁の中から聞こえてくるんだって

「………………;」
『…………』

私は嫌な予感がして止めたんですが、夫はハンマーを持ってきて音が聞こえる壁を壊し始めました

「……………………;」
『…………』

そしたらそこから、お札が貼られた黒電話が、コードが切れているにも拘らず鳴り響いていたのです

「…………………………;」
『…………』

私は気味が悪くて元あった場所に戻すよう言いましたが、夫はお札を剥がしてその電話に出てしまったのです

「Σッ!!?」
『…………』

「もしもし、誰なんだ」と夫が聞くと「やっと出たぁ」と言う声が
キャーーーーーーーーーーーーーーッ

キャーーーーーーーーーーーーーーッ!!
『ッ!!?』

ドガッ

ギャーーーーーーーーーーーーーーッ!!

テレビの中の観客(?)と一緒に悲鳴を上げた瞬間、俺は隣に座っている奴にソファから蹴落とされた。

ちょ、お前!!何するのッ!?怖がっている俺を、何故床に落としてひとりにするんだよッ!お願い一人にしないで!隣にいてエエエェェェッ(泣)
『うっさいんだよ、お前は!!行き成り人に抱きついてきたかと思えば、耳元で叫びやがって!気持ち悪いわ!!』
酷ッ!!何気持ち悪いって、何気持ち悪いって!!
男に抱きつかれて喜ぶわけねェだろうが

そう言いながらテレビのリモコンを机から取り上げ電源を消す。

ちょ、消すな!消すなって!
『はぁ?何でだよ』
だって、静かになるじゃん!!どこからともなく電話の音したらどうしてくれんだよ!?
安心しろ、お前がいることによって十分うるさいから。つうか近所迷惑(トゥルルルルル)』
「Σッ!!」

言葉を遮って行き成り鳴り出した携帯電話。

「ちょ、こんな時間に誰……ってお前何普通に出ようとしてんだよッ!?
『はぁ?出るのは当たり前だろ?鳴ってんだから。うるさいし』
「はぁ!?お前見てたか!?テレビ見てたのか!?」
『あ~、はいはい、見てた見てた』

と俺の忠告を簡単に流しながら、そいつは携帯を手にとって開けた。

『あ』
「な、何だよ!?知らない電話番号か!?それとも公衆電話!?」
目覚ましだった
ちょ、何でこんな時間に目覚まし!?こんな時間に起きて何するつもりだったんだよ!?てか何であの音!?
あの音の方が敏感に反応できそうだろ?間違えてセットしたんだな、うん
"うん"、ですますなーーーーーッ!!」
『うるさい。つうか、怖がりなら見るなよ』
「お前"怖いもの見たさ"って言葉、知らねェの?」
お前そんな言葉知ってたのか。じゃあ自分の家で見ろ』

俺はこいつの家にちょっくらお邪魔しています。

「だって両親旅行行ってるしさ~兄貴は仕事だしさ~、一人じゃ怖いじゃん?」
『じゃあ見るな』
よし、俺の2つ前の台詞を思い出してみようか
『騒がれていい迷惑だ。ご近所からの苦情は俺宛なんだからな』
「いいじゃん、別に。なんかおとまり会みたいで楽しいだろ?」

こいつは俺と同い年なのに一人暮らしだ。
夏休みという長期休みだといつもより寂しさを痛感するんじゃないだろうか。
俺だったら寂しくて耐えられないと思う。
いつも一人のこいつと、今日一人の俺を足して2人な日は滅多にあるもんじゃない。

それに、こいつはこんな性格だし、付き合ってやれるのは俺ぐらいだろ?
だから滅多に無い日をこいつと一緒に楽しんでみるのもいいと思ったんだ。

『……悲鳴上げてた奴が、"楽しい"ねェ』
「う、うっせーッ!!」

楽しそうにくすくすと笑いやがるこいつを見て、やっぱ来てよかったかもと思えた。
こいつが笑うのなんてレア中のレアだからな。
何かこっちまで嬉しくなってくるのは、きっとこいつが俺にとって大事な親友だからなんだと思う。



(さぁ、夜は長いんだ!!今日は寝かさねェぞ!!ゲームとかいっぱい持ってきたからな!)
(そういう台詞は女に言えや)
……アレ?ちょ、君その手に持っているものは何かね?
(《世にも〇〇な物語》DVD。夜は長いんだろ?)
(え、ちょ、俺怖がり……)
("怖いもの見たさ"はどうした。夏休み中お前をいじられないかったからな。めいいっぱいいじってやるよ
(キャーーーーーーーーーーーーーーッ!!)



前言撤回。
やっぱり、来なきゃよかった(泣)

諦め

諦めて諦めて諦めて

何度も何度も諦めた

なのに、どうしてだろう


「諦め」の先にはいつも、少なからずの「期待」が待っていた


諦めたはずなのに、頭の片隅では「もしかしたら」とか考えて

駄目になったら絶望や苦しみに覆われる

そこでようやく諦めて、でもどこかで期待して


その繰り返しを繰り返し続けてる


学習すればいいのに、割り切れずに引きずっている

そしてまた、同じ事が繰り返されて

心だけが擦り減っていく


それを十分分かっていて

僕はまた懲りずに諦めて、そしてどこかで期待する


(本当は、諦めて全てを終わらせてしまいたくないのかもしれない)
(だからどれだけ傷ついても)
(僕たちはまた立ち上がってしまうんだ)



お題『06/諦め』

子供のような願い事

「みんな仲良く、いつまでも一緒に」


幼い頃の願いはなんて
純粋で、無垢で、
それでいて


無知だったんだろう


いろいろな事を知ることによって
そんな願い事が叶わない事も知った

それならいっそ、ヒトリの方がマシだと思いつつも
ふと人恋しさに駆られ、ふと逢いたくなる人が脳を過ぎる


だから

「自分の傍にいてくれる人の傍に、いつまでも一緒にいられますように」

これが今の願い事


(え?あまり変わってないって?)
(それでも、いいと思う願い事を)
(これでも僕なりに考えた結果なんだ)
(たとえそれが、子供のような願い事だと言われても)



お題『05/子供のような願い事』

彼の下に流れ行く雲

熱を持たない、冷たいフローリングの床に寝転がる。
窓の外に目をやると、昨日までの雨が嘘のような青空と白い雲たちが映る。
ぼうっと空を眺めていると、雲が風に流されていく様がよく分かる。


今、自分が眺めている雲は、風に流されて何処へ行くんだろう?


彼の下にも流されて、彼の目にも映るのだろうか?


映ったとしても、同じ形ではないかもしれないし、その可能性の方がかなり高い。
それならそれでもいいと思う。
まぁ形が変わってしまっては、どれが件の雲かなんて分からなくなってしまうという問題点は捨てきれないが、形が変わっていても、
『私が見ていた雲』という事実に変わりはない。

―――――私がその雲を見て、彼のことを想い考えていたことに変わりはないんだ。


ちゃんと空、見てるのかな。


そんなことを思いながら、瞼を閉じる。
胸に、記憶に、まだ残っている温もりを感じながら、
冷たい床に私の体温は奪われていった。


(私は、戻ってきたんだな。この冷たい、冷え切った私のセカイに)
(あぁ、冷たくて気持ちいい)
(やっぱり私は、暖かいセカイでは溶けてしまうみたいだ)

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