月灯りの下
闇の世界に差し込む光を追い求めて
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1+1=2
《私たちが新しく買ったマンションの一室。それが全ての始まりでした》
「『……』」
《夜、私たち夫婦が寝ているとどこからか電話のなる音が聞こえるのです》
「『…………』」
《最初はお隣さんかと思ってたんです。でも、ある日夫が気付いてしまったんです。この電話の音は隣から聞こえてくるんじゃない、壁の中から聞こえてくるんだって》
「………………;」
『…………』
《私は嫌な予感がして止めたんですが、夫はハンマーを持ってきて音が聞こえる壁を壊し始めました》
「……………………;」
『…………』
《そしたらそこから、お札が貼られた黒電話が、コードが切れているにも拘らず鳴り響いていたのです》
「…………………………;」
『…………』
《私は気味が悪くて元あった場所に戻すよう言いましたが、夫はお札を剥がしてその電話に出てしまったのです》
「Σッ!!?」
『…………』
《「もしもし、誰なんだ」と夫が聞くと「やっと出たぁ」と言う声が》
《キャーーーーーーーーーーーーーーッ》
「キャーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
『ッ!!?』
ドガッ
「ギャーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
テレビの中の観客(?)と一緒に悲鳴を上げた瞬間、俺は隣に座っている奴にソファから蹴落とされた。
「ちょ、お前!!何するのッ!?怖がっている俺を、何故床に落としてひとりにするんだよッ!お願い一人にしないで!隣にいてエエエェェェッ(泣)」
『うっさいんだよ、お前は!!行き成り人に抱きついてきたかと思えば、耳元で叫びやがって!気持ち悪いわ!!』
「酷ッ!!何気持ち悪いって、何気持ち悪いって!!」
『男に抱きつかれて喜ぶわけねェだろうが』
そう言いながらテレビのリモコンを机から取り上げ電源を消す。
「ちょ、消すな!消すなって!」
『はぁ?何でだよ』
「だって、静かになるじゃん!!どこからともなく電話の音したらどうしてくれんだよ!?」
『安心しろ、お前がいることによって十分うるさいから。つうか近所迷惑(トゥルルルルル)』
「Σッ!!」
言葉を遮って行き成り鳴り出した携帯電話。
「ちょ、こんな時間に誰……ってお前何普通に出ようとしてんだよッ!?」
『はぁ?出るのは当たり前だろ?鳴ってんだから。うるさいし』
「はぁ!?お前見てたか!?テレビ見てたのか!?」
『あ~、はいはい、見てた見てた』
と俺の忠告を簡単に流しながら、そいつは携帯を手にとって開けた。
『あ』
「な、何だよ!?知らない電話番号か!?それとも公衆電話!?」
『目覚ましだった』
「ちょ、何でこんな時間に目覚まし!?こんな時間に起きて何するつもりだったんだよ!?てか何であの音!?」
『あの音の方が敏感に反応できそうだろ?間違えてセットしたんだな、うん』
「"うん"、ですますなーーーーーッ!!」
『うるさい。つうか、怖がりなら見るなよ』
「お前"怖いもの見たさ"って言葉、知らねェの?」
『お前そんな言葉知ってたのか。じゃあ自分の家で見ろ』
俺はこいつの家にちょっくらお邪魔しています。
「だって両親旅行行ってるしさ~兄貴は仕事だしさ~、一人じゃ怖いじゃん?」
『じゃあ見るな』
「よし、俺の2つ前の台詞を思い出してみようか」
『騒がれていい迷惑だ。ご近所からの苦情は俺宛なんだからな』
「いいじゃん、別に。なんかおとまり会みたいで楽しいだろ?」
こいつは俺と同い年なのに一人暮らしだ。
夏休みという長期休みだといつもより寂しさを痛感するんじゃないだろうか。
俺だったら寂しくて耐えられないと思う。
いつも一人のこいつと、今日一人の俺を足して2人な日は滅多にあるもんじゃない。
それに、こいつはこんな性格だし、付き合ってやれるのは俺ぐらいだろ?
だから滅多に無い日をこいつと一緒に楽しんでみるのもいいと思ったんだ。
『……悲鳴上げてた奴が、"楽しい"ねェ』
「う、うっせーッ!!」
楽しそうにくすくすと笑いやがるこいつを見て、やっぱ来てよかったかもと思えた。
こいつが笑うのなんてレア中のレアだからな。
何かこっちまで嬉しくなってくるのは、きっとこいつが俺にとって大事な親友だからなんだと思う。
(さぁ、夜は長いんだ!!今日は寝かさねェぞ!!ゲームとかいっぱい持ってきたからな!)
(そういう台詞は女に言えや)
(……アレ?ちょ、君その手に持っているものは何かね?)
(《世にも〇〇な物語》DVD。夜は長いんだろ?)
(え、ちょ、俺怖がり……)
("怖いもの見たさ"はどうした。夏休み中お前をいじられないかったからな。めいいっぱいいじってやるよ)
(キャーーーーーーーーーーーーーーッ!!)
前言撤回。
やっぱり、来なきゃよかった(泣)
「『……』」
《夜、私たち夫婦が寝ているとどこからか電話のなる音が聞こえるのです》
「『…………』」
《最初はお隣さんかと思ってたんです。でも、ある日夫が気付いてしまったんです。この電話の音は隣から聞こえてくるんじゃない、壁の中から聞こえてくるんだって》
「………………;」
『…………』
《私は嫌な予感がして止めたんですが、夫はハンマーを持ってきて音が聞こえる壁を壊し始めました》
「……………………;」
『…………』
《そしたらそこから、お札が貼られた黒電話が、コードが切れているにも拘らず鳴り響いていたのです》
「…………………………;」
『…………』
《私は気味が悪くて元あった場所に戻すよう言いましたが、夫はお札を剥がしてその電話に出てしまったのです》
「Σッ!!?」
『…………』
《「もしもし、誰なんだ」と夫が聞くと「やっと出たぁ」と言う声が》
《キャーーーーーーーーーーーーーーッ》
「キャーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
『ッ!!?』
ドガッ
「ギャーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
テレビの中の観客(?)と一緒に悲鳴を上げた瞬間、俺は隣に座っている奴にソファから蹴落とされた。
「ちょ、お前!!何するのッ!?怖がっている俺を、何故床に落としてひとりにするんだよッ!お願い一人にしないで!隣にいてエエエェェェッ(泣)」
『うっさいんだよ、お前は!!行き成り人に抱きついてきたかと思えば、耳元で叫びやがって!気持ち悪いわ!!』
「酷ッ!!何気持ち悪いって、何気持ち悪いって!!」
『男に抱きつかれて喜ぶわけねェだろうが』
そう言いながらテレビのリモコンを机から取り上げ電源を消す。
「ちょ、消すな!消すなって!」
『はぁ?何でだよ』
「だって、静かになるじゃん!!どこからともなく電話の音したらどうしてくれんだよ!?」
『安心しろ、お前がいることによって十分うるさいから。つうか近所迷惑(トゥルルルルル)』
「Σッ!!」
言葉を遮って行き成り鳴り出した携帯電話。
「ちょ、こんな時間に誰……ってお前何普通に出ようとしてんだよッ!?」
『はぁ?出るのは当たり前だろ?鳴ってんだから。うるさいし』
「はぁ!?お前見てたか!?テレビ見てたのか!?」
『あ~、はいはい、見てた見てた』
と俺の忠告を簡単に流しながら、そいつは携帯を手にとって開けた。
『あ』
「な、何だよ!?知らない電話番号か!?それとも公衆電話!?」
『目覚ましだった』
「ちょ、何でこんな時間に目覚まし!?こんな時間に起きて何するつもりだったんだよ!?てか何であの音!?」
『あの音の方が敏感に反応できそうだろ?間違えてセットしたんだな、うん』
「"うん"、ですますなーーーーーッ!!」
『うるさい。つうか、怖がりなら見るなよ』
「お前"怖いもの見たさ"って言葉、知らねェの?」
『お前そんな言葉知ってたのか。じゃあ自分の家で見ろ』
俺はこいつの家にちょっくらお邪魔しています。
「だって両親旅行行ってるしさ~兄貴は仕事だしさ~、一人じゃ怖いじゃん?」
『じゃあ見るな』
「よし、俺の2つ前の台詞を思い出してみようか」
『騒がれていい迷惑だ。ご近所からの苦情は俺宛なんだからな』
「いいじゃん、別に。なんかおとまり会みたいで楽しいだろ?」
こいつは俺と同い年なのに一人暮らしだ。
夏休みという長期休みだといつもより寂しさを痛感するんじゃないだろうか。
俺だったら寂しくて耐えられないと思う。
いつも一人のこいつと、今日一人の俺を足して2人な日は滅多にあるもんじゃない。
それに、こいつはこんな性格だし、付き合ってやれるのは俺ぐらいだろ?
だから滅多に無い日をこいつと一緒に楽しんでみるのもいいと思ったんだ。
『……悲鳴上げてた奴が、"楽しい"ねェ』
「う、うっせーッ!!」
楽しそうにくすくすと笑いやがるこいつを見て、やっぱ来てよかったかもと思えた。
こいつが笑うのなんてレア中のレアだからな。
何かこっちまで嬉しくなってくるのは、きっとこいつが俺にとって大事な親友だからなんだと思う。
(さぁ、夜は長いんだ!!今日は寝かさねェぞ!!ゲームとかいっぱい持ってきたからな!)
(そういう台詞は女に言えや)
(……アレ?ちょ、君その手に持っているものは何かね?)
(《世にも〇〇な物語》DVD。夜は長いんだろ?)
(え、ちょ、俺怖がり……)
("怖いもの見たさ"はどうした。夏休み中お前をいじられないかったからな。めいいっぱいいじってやるよ)
(キャーーーーーーーーーーーーーーッ!!)
前言撤回。
やっぱり、来なきゃよかった(泣)
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ギャグ話でも久しぶりに書こうかと思って書いたらこの有様orz
どうも、グダグダな小説モドキしか書けない渡月です。
ギャグはこのコンビが担当じゃないと書けないんですが、いつもありきたり~なネタですね;
僕にはギャグはやっぱり向いてないのかな~と思いつつ書くからグダグダなんですよね、きっと。
今回は夏の風物詩・怪談話で行ってみました。
これ、結構前にテレビで見た怖い話なんです。
この話は結構面白かったのでよく覚えていて、夏になると思い出します。
最後この夫婦はどうなったのか書きませんでしたが、
《夫は耳から血を流し冷たくなっているところを、妻は放心状態になっているところを発見されたらしいです》
というのがオチです。
夏休み、友達だけでおとまりというのが夢でした。が、家族がいるので無理です。
なのでこの2人で叶えちゃいました。
怖がりな友人をさらに恐怖のどん底に叩き落す!というのはよく僕がやっています。
怖がり方が尋常じゃない人ほど楽しいですvV←
まぁ、その分パニックに陥って攻撃される場合があるので要注意なんですが。
そこら辺を見極めてギリギリのスリルを楽しんでますbb(オイ)
この後結局「世にも〇〇な物語」を見たのか否か、など
今後の展開はみなさんが想像して楽しんでいただければ幸いですv
それでは。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ギャグ話でも久しぶりに書こうかと思って書いたらこの有様orz
どうも、グダグダな小説モドキしか書けない渡月です。
ギャグはこのコンビが担当じゃないと書けないんですが、いつもありきたり~なネタですね;
僕にはギャグはやっぱり向いてないのかな~と思いつつ書くからグダグダなんですよね、きっと。
今回は夏の風物詩・怪談話で行ってみました。
これ、結構前にテレビで見た怖い話なんです。
この話は結構面白かったのでよく覚えていて、夏になると思い出します。
最後この夫婦はどうなったのか書きませんでしたが、
《夫は耳から血を流し冷たくなっているところを、妻は放心状態になっているところを発見されたらしいです》
というのがオチです。
夏休み、友達だけでおとまりというのが夢でした。が、家族がいるので無理です。
なのでこの2人で叶えちゃいました。
怖がりな友人をさらに恐怖のどん底に叩き落す!というのはよく僕がやっています。
怖がり方が尋常じゃない人ほど楽しいですvV←
まぁ、その分パニックに陥って攻撃される場合があるので要注意なんですが。
そこら辺を見極めてギリギリのスリルを楽しんでますbb(オイ)
この後結局「世にも〇〇な物語」を見たのか否か、など
今後の展開はみなさんが想像して楽しんでいただければ幸いですv
それでは。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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