月灯りの下
闇の世界に差し込む光を追い求めて
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戦場の覚悟
前書き
というか、念のためご忠告を。
今回の話はグロイというか、流血表現があったりと、血なまぐさい感じになっております。
僕は基本的にそういうの平気だし、シリアス好きなんで
そういったことに鈍いんで、どこまでがボーダーラインかわからない人なんです。
まぁ、人によっても基準が違うんでしょうけど。
そしてさらに、いつもより長かったりします。
ということで、一応前書きという形で忠告させていただきます。
「平気だし、暇だから見てやっか」という人は、どうぞ読んでやってください。
というか、念のためご忠告を。
今回の話はグロイというか、流血表現があったりと、血なまぐさい感じになっております。
僕は基本的にそういうの平気だし、シリアス好きなんで
そういったことに鈍いんで、どこまでがボーダーラインかわからない人なんです。
まぁ、人によっても基準が違うんでしょうけど。
そしてさらに、いつもより長かったりします。
ということで、一応前書きという形で忠告させていただきます。
「平気だし、暇だから見てやっか」という人は、どうぞ読んでやってください。
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子供の幻想と大人の賢さと
ちらちらと舞い散る桜は俺に別世界を思わせた。
俺の視界には、舞い散る桜とその大元の桜の木、舞い散っている桜の舞台である道一本しか映っていない。
人っ子一人いやしない。
『桜、か……』
こんな幻想的な世界に一人取り残された気分に浸っていると、桜吹雪の向こうに幼い子供2人を見た。
否、正確には―――――視た。
その子供達は紛れもない、幼い時の俺とアイツ。
楽しそうに舞い散る桜を追いかけている。
(そういえば、桜の花びらをたくさん集めた方が勝ちだと、馬鹿な競争もしたな)
あの頃はまだ何でも信じ、疑うことも知らず、無邪気だった。
桜の花びらが地面に落ちる前に捕まえられれば幸せになれる、という言葉を信じて必死に捕まえようと走り回った。
桜の花の方が花びらよりも幸せになれると、花びらに紛れて花のままで散っていく桜を必死に探していた。
いつからだろう
いつから俺たちは、そんなことじゃ“幸せ”なんてモノは得られないと
そんなものは、所詮儚い夢であって、“幸せ”なんてすぐに散ってしまうものだと
一体いつから知ってしまったのだろう。
(否、“俺たち”じゃなくて“俺”だけか)
“大人になるということは、幻想を賢さと取りかえる事だ”と何かで読んだが、その通りだと思う。
本当は、幻想を見続けていたかったし、そんな賢さならいらないと思うけど、どうも時の流れってやつはそれを許してはくれないらしい。
幻想はおのずと賢さに掻き消されていく。
昔はそんなこと、これっぽっちも考えたことなんてなかった。
このまま大人になっていくんだと、このままでいられるんだと思ってた。
桜吹雪の向こうから、幼いアイツが走ってこちらにやってくる。
『俺も末期だな』
自嘲しながら呟いたが、自分の幻想なんだから別にいいだろうと割り切った。
幻想くらい好きにさせてほしい。
「何やってんの?こんなところで」
目の前にやってきた幼いアイツ、ではなく、今のアイツを見て驚いた。
それは幻想のそれではなく、現実のそれだったから。
『……お前、こそ、なんでこんなとこにいんだよ』
「たまたま、かな。桜が見頃だってテレビで言ってたから見に来たの」
「それにしてもすごいね~」と言いつつ舞い散る桜の花びらの中をくるくると手を広げて回る。
『……ガキ』
「何を~~~!」
俺の小さなつぶやきが聞こえたらしい。
眉を少し吊り上げるあいつに近寄って、その頭に手を伸ばす。
『ほら見ろ、ガキみたいな事やってっから……』
『「花びら付いてるだろうが/付いてるよ」』
俺がこいつの頭についた桜の花びらを取ってやると同時に、こいつも俺の頭に手を伸ばし同じ言葉を発した。
声がハモッたことに驚いていると、
目の前に俺の頭に乗っていたと思われる花びらを突き付けてくる。
「ほら。自分だってガキみたいな事してたんじゃないの~?」
『お前と一緒にすんな』
ニヤニヤ顔で言うこいつの頭に軽くチョップを落としてやる。
「ちぇ~」と言いつつチョップが落とされた頭をさする。
……別に痛くないだろうに。
「……でも、これで2人とも幸せになれるね」
『あ?』
「ほら、昔桜の花びらが地面に落ちる前にキャッチできたら幸せになれるっていってやってたじゃない。色々と」
こいつも憶えていたのか。
もう忘れているものだと思っていた。
『色々やってたのはお前だけだけどな』
「え~!だって“スーパーの袋持って走ればいっぱいゲットできる”って教えてくれたのそっちでしょ!?」
『……教えたけど、実践したのはお前だけだ』
「嘘の情報、どうもありがとうございました~」
久しぶりに会ったというのにこの憎まれ口のたたき合いだけは変わらないらしい。
その現実がおかしく思えた。
こいつも同じことを思ったらしい。
2人顔を見合せて、どちらともなく笑い合った。
「でもこれで、2人とも幸せになれるね」
『……は?なんだよいきなり』
「2人とも頭に乗った桜の花びらを取ったわけだから地面には落ちてないじゃない?ほら、幸せゲット!」
……こいつはどうやら要らぬ賢さというやつを身に付けてしまったらしい。
子供染みた事を言っているくせに、考え方は子供にあるまじき卑怯さがあるこいつに呆れると同時にどうやらツボに入ってしまったらしい。
俺は笑いを抑えることができなかった。
(ちょっと、何で笑うのよ!!)
(ハハ……いや、お前相変わらずバカだなぁと思ってさ……クククッ)
(何よそれーーーーーッ!!)
俺の視界には、舞い散る桜とその大元の桜の木、舞い散っている桜の舞台である道一本しか映っていない。
人っ子一人いやしない。
『桜、か……』
こんな幻想的な世界に一人取り残された気分に浸っていると、桜吹雪の向こうに幼い子供2人を見た。
否、正確には―――――視た。
その子供達は紛れもない、幼い時の俺とアイツ。
楽しそうに舞い散る桜を追いかけている。
(そういえば、桜の花びらをたくさん集めた方が勝ちだと、馬鹿な競争もしたな)
あの頃はまだ何でも信じ、疑うことも知らず、無邪気だった。
桜の花びらが地面に落ちる前に捕まえられれば幸せになれる、という言葉を信じて必死に捕まえようと走り回った。
桜の花の方が花びらよりも幸せになれると、花びらに紛れて花のままで散っていく桜を必死に探していた。
いつからだろう
いつから俺たちは、そんなことじゃ“幸せ”なんてモノは得られないと
そんなものは、所詮儚い夢であって、“幸せ”なんてすぐに散ってしまうものだと
一体いつから知ってしまったのだろう。
(否、“俺たち”じゃなくて“俺”だけか)
“大人になるということは、幻想を賢さと取りかえる事だ”と何かで読んだが、その通りだと思う。
本当は、幻想を見続けていたかったし、そんな賢さならいらないと思うけど、どうも時の流れってやつはそれを許してはくれないらしい。
幻想はおのずと賢さに掻き消されていく。
昔はそんなこと、これっぽっちも考えたことなんてなかった。
このまま大人になっていくんだと、このままでいられるんだと思ってた。
桜吹雪の向こうから、幼いアイツが走ってこちらにやってくる。
『俺も末期だな』
自嘲しながら呟いたが、自分の幻想なんだから別にいいだろうと割り切った。
幻想くらい好きにさせてほしい。
「何やってんの?こんなところで」
目の前にやってきた幼いアイツ、ではなく、今のアイツを見て驚いた。
それは幻想のそれではなく、現実のそれだったから。
『……お前、こそ、なんでこんなとこにいんだよ』
「たまたま、かな。桜が見頃だってテレビで言ってたから見に来たの」
「それにしてもすごいね~」と言いつつ舞い散る桜の花びらの中をくるくると手を広げて回る。
『……ガキ』
「何を~~~!」
俺の小さなつぶやきが聞こえたらしい。
眉を少し吊り上げるあいつに近寄って、その頭に手を伸ばす。
『ほら見ろ、ガキみたいな事やってっから……』
『「花びら付いてるだろうが/付いてるよ」』
俺がこいつの頭についた桜の花びらを取ってやると同時に、こいつも俺の頭に手を伸ばし同じ言葉を発した。
声がハモッたことに驚いていると、
目の前に俺の頭に乗っていたと思われる花びらを突き付けてくる。
「ほら。自分だってガキみたいな事してたんじゃないの~?」
『お前と一緒にすんな』
ニヤニヤ顔で言うこいつの頭に軽くチョップを落としてやる。
「ちぇ~」と言いつつチョップが落とされた頭をさする。
……別に痛くないだろうに。
「……でも、これで2人とも幸せになれるね」
『あ?』
「ほら、昔桜の花びらが地面に落ちる前にキャッチできたら幸せになれるっていってやってたじゃない。色々と」
こいつも憶えていたのか。
もう忘れているものだと思っていた。
『色々やってたのはお前だけだけどな』
「え~!だって“スーパーの袋持って走ればいっぱいゲットできる”って教えてくれたのそっちでしょ!?」
『……教えたけど、実践したのはお前だけだ』
「嘘の情報、どうもありがとうございました~」
久しぶりに会ったというのにこの憎まれ口のたたき合いだけは変わらないらしい。
その現実がおかしく思えた。
こいつも同じことを思ったらしい。
2人顔を見合せて、どちらともなく笑い合った。
「でもこれで、2人とも幸せになれるね」
『……は?なんだよいきなり』
「2人とも頭に乗った桜の花びらを取ったわけだから地面には落ちてないじゃない?ほら、幸せゲット!」
……こいつはどうやら要らぬ賢さというやつを身に付けてしまったらしい。
子供染みた事を言っているくせに、考え方は子供にあるまじき卑怯さがあるこいつに呆れると同時にどうやらツボに入ってしまったらしい。
俺は笑いを抑えることができなかった。
(ちょっと、何で笑うのよ!!)
(ハハ……いや、お前相変わらずバカだなぁと思ってさ……クククッ)
(何よそれーーーーーッ!!)
蝶の旅
ひらりひらひら蝶は舞う
休むことなくひらひらり
休む場所を求めてただひたすらに
蝶はひらひら飛び続けた
私の居場所はどこでしょう?
私が休める場所はどこでしょう?
ひらりひらひら 昨日も飛んだ
ひらりひらひら 今日も飛ぶ
ひらりひらひら 明日もきっと飛んでいる
私は私の居場所が見つかるまで
休むことなく飛び続ける
ひらりひらひら 風に乗って
ひらりひらひら 雲と共に
そうして見つけた私の居場所
やっと見つけた私の休める場所
それはそれは、とっても綺麗なお花でした
休むことなくひらひらり
休む場所を求めてただひたすらに
蝶はひらひら飛び続けた
私の居場所はどこでしょう?
私が休める場所はどこでしょう?
ひらりひらひら 昨日も飛んだ
ひらりひらひら 今日も飛ぶ
ひらりひらひら 明日もきっと飛んでいる
私は私の居場所が見つかるまで
休むことなく飛び続ける
ひらりひらひら 風に乗って
ひらりひらひら 雲と共に
そうして見つけた私の居場所
やっと見つけた私の休める場所
それはそれは、とっても綺麗なお花でした
私の居場所は『 』
どうして私じゃないんだろう?
私は邪魔なの?
私の居場所はないの?
・・・・・・あぁ、こんな風に考えたくないのに
嫌い
嫌い
その声に身体が強張るのがわかる
一番聞きたかった声、一番聞きたくなかった声
私は膝に埋めていた顔をゆっくりと上げる
・・・・・・あぁやっぱり、私が一番見たくて、一番見たくなかった顔が今目の前にある
【心配】?
誰の?
もしかして
――――――――――【私】の?
差し出されるその掌は
間違いなく、私にへと伸ばされていて
私の手は、ゆっくりと上がっていく、無意識に
そして途中で止めた
だって、【帰る】って何処へ?
私の【居場所】はどこか分からないんだよ?
いつの間にかふせってしまっていた私の頭上から聞こえるため息
・・・・・・呆れてる
当たり前か
そんなことを他人事のように思っていたら、行き成り止まったままの手を引っ張り上げられた
その勢いに引かれて立ち上がる
そして私の頭の上に置かれた暖かい手
あなたにはお見通しなんだね
私の欲しかった言葉
聞きたかった言葉
私を喜ばせてくれる言葉
色んな感情が渦巻いて、何が何だか分からない
でも、抱きつきたかったから思いっきり抱きついてやった
ついでに見られたくもないのに流れてくる涙を隠す
きっとそれもお見通しなんだろうね
ポンポン、と規則正しく背中を叩いてくれるあなたの手が
とても優しいの
ここが私の帰る場所
ここが私の居場所
――――――――――それも、悪くないかもしれない
(・・・・・・ただいま)
(おかえり)
どうして私だけそこにいないんだろう?
私は邪魔なの?
私は必要じゃないの?
私の居場所はないの?
私の居場所は何処?
・・・・・・あぁ、こんな風に考えたくないのに
嫌い
嫌い
嫌い
こんな風にしか考えられない私が一番嫌い
消えちゃえばいいのに
消えちゃえ
消えたい
消えちゃえばいいのに
消えちゃえ
消えたい
『みーつけた』
その声に身体が強張るのがわかる
一番聞きたかった声、一番聞きたくなかった声
私は膝に埋めていた顔をゆっくりと上げる
・・・・・・あぁやっぱり、私が一番見たくて、一番見たくなかった顔が今目の前にある
『何やってるんだよ、こんなところで。心配したろ?』
【心配】?
誰の?
もしかして
――――――――――【私】の?
『ほら、帰るぞ』
差し出されるその掌は
間違いなく、私にへと伸ばされていて
私の手は、ゆっくりと上がっていく、無意識に
そして途中で止めた
だって、【帰る】って何処へ?
私の【居場所】はどこか分からないんだよ?
いつの間にかふせってしまっていた私の頭上から聞こえるため息
・・・・・・呆れてる
当たり前か
そんなことを他人事のように思っていたら、行き成り止まったままの手を引っ張り上げられた
その勢いに引かれて立ち上がる
そして私の頭の上に置かれた暖かい手
『帰って来い』
『俺にはお前が必要だから』
『誰が何と言おうと、お前の居場所は俺の下だ』
『俺にはお前が必要だから』
『誰が何と言おうと、お前の居場所は俺の下だ』
あなたにはお見通しなんだね
私の欲しかった言葉
私の欲しくない言葉
聞きたかった言葉
聞きたくなかった言葉
私を喜ばせてくれる言葉
私を泣かす言葉
色んな感情が渦巻いて、何が何だか分からない
でも、抱きつきたかったから思いっきり抱きついてやった
ついでに見られたくもないのに流れてくる涙を隠す
きっとそれもお見通しなんだろうね
ポンポン、と規則正しく背中を叩いてくれるあなたの手が
とても優しいの
ここが私の帰る場所
ここが私の居場所
――――――――――それも、悪くないかもしれない
(・・・・・・ただいま)
(おかえり)
好きの理由
「私のこと、好き?」
『好きだよ』
「どこが好き?」
『どこって言われてもな~』
「好きなところ、ないの?」
『好きな理由、欲しいの?』
「・・・・・・欲しい」
『じゃあ、全部』
「そんなの、満足できない」
『・・・・・・好きな理由なんて、最初はないんだよ』
「え・・・・・・」
『何でかわかんないけど惹かれた。そのまま好きになった』
「・・・・・・」
『可愛いところが好きとか、優しいから好きとか、ただの後付けでしかないんだよ』
「後付け・・・・・・」
『まぁ、そこが好きってのは間違ってないけど、理由なんていくらでも後から付けられる』
「そう言われれば、そうかもね」
『それに―――』
「? それに?」
(ちょっと、満たされた、かも)
(かも、かよ。俺はお前に好きだって言われるだけで満たされるね)
『好きだよ』
「どこが好き?」
『どこって言われてもな~』
「好きなところ、ないの?」
『好きな理由、欲しいの?』
「・・・・・・欲しい」
『じゃあ、全部』
「そんなの、満足できない」
『・・・・・・好きな理由なんて、最初はないんだよ』
「え・・・・・・」
『何でかわかんないけど惹かれた。そのまま好きになった』
「・・・・・・」
『可愛いところが好きとか、優しいから好きとか、ただの後付けでしかないんだよ』
「後付け・・・・・・」
『まぁ、そこが好きってのは間違ってないけど、理由なんていくらでも後から付けられる』
「そう言われれば、そうかもね」
『それに―――』
「? それに?」
『どれだけ理由を付けたって、好きだってことには変わりない』
(ちょっと、満たされた、かも)
(かも、かよ。俺はお前に好きだって言われるだけで満たされるね)
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