『人の心は移ろいやすい』

それは世の中のもの全てが動いているから
全てが変化し続けているから
時の流れには誰も逆らえず
人も止まることなんて、出来やしない

その変化はとても小さく、ゆっくりと
しかし、時には大きく、はやく
形を変えて存在する
世の中全てのものが動いているから
その変化に気付くのは難しい

人の心もまた然り
人は日々の中で何かを吸収し、成長していく
その中で考えや想いが変化していくのは致し方ないこと
そしてその変化は気付きにくい
心や想いは目に見えないものだから

しかし、その変化が目に付いてしまった時、人は『変化』を憎む

その人が、自分の知っている人ではなくなってしまったように思うから
遠い存在になってしまったように思うから

人が『永遠』という存在に恋焦がれてしまっているから

自分の好きな人のままでいてほしくて
『永遠』に、今の関係でいたくて


動き続けるしかない僕たちは、
『永遠』に憧れ
『永遠』を願い
『永遠』に縋る
たとえ手の届かない存在だとわかっていても

分かっているからこそ、『永遠』に惹かれている


確かに、『人の心は移ろいやすい』
でもその中に、変わらない想いもある
変わっていても、根底は何も変わっていないものもある

『永遠』である想いも、確かに存在している