失くして 気づいて 嘆くのは

持っている人は、その大切さに気づかない

守られている人は、守ってもらっているという事実に気づかない

それが幸なのか不幸なのかわからないけど

それらを失くしてから、気づくことになるのだろう


哀れな人

悲しい人


それらを失くした時

大切にされていたことに気づき、守られていたことを知ったあなたは

今よりもっと、自分を嘆き泣き叫ぶのかしら？


そんな日が早く来ることを、祈っている―――――


そういう私も、気づいていないのかな？


（でもね、私は知っているの）

（あなたが大切にされ、みんなから守られていることを）

満たされて

「我慢はしないで、言ってくださいね。」

そんな風に言われたのは初めてで


何故だかすごく、満たされた気分になった。


いろいろな言葉が、あなたがくれる言葉すべてが

俺の心を溶かしてくれて

言ってもいいんだろうか？

嫌われたりしないんだろうか？


そう思ったのは、吐き出した後だった。

ピエロ

逢えないと分かっているのに

もうここにはいないと分かっているのに

どうしても探してしまう、あの人の姿

あの人との記憶まで甦ってくる

分かっているのに、逢えることを期待して

分かっていたのに、逢えなかったことに気落ちして


完全にあの人に踊らされてしまっている


不思議な雰囲気を纏ったあの人なら

ひょっこり現れてもおかしくない

そんな気を起こさせるあの人に

踊らされている私は、滑稽なピエロ

醜い存在

バカだよな

誰かに手を差し伸べるような綺麗な手をしてないくせに

誰かが悩んでると手を出したくなる

そこにはきっと、優しさなんてないんだと思う

ただ俺は、誰かに必要とされたくて

誰かに求められたくて

何か自分に出来る事はないんだろうかと探してしまう


結局は、自分の存在意義を誰かに求めてるだけなんだ

「日常」と「非日常」

私はまた「日常」に戻ってきた

本当に短かった「非日常」

「日常」に戻ったとたん


心が冷えていくのを感じる


私にとっての「日常」は

みんなにとっての「非日常」で

みんなにとっての「日常」は

私にとっての「非日常」


私は「非日常」を求めると同時に「日常」を欲している


さぁ、私が真に欲しているものは何でしょう？