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月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

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「私の為に


       死ねる?」
『何だよ、行き成り』
「私の為に死ねる?」

同じ事を繰り返す彼女の瞳は、寂しそうだった。

『死ねない』
「そっか・・・・・・うん、そうだよね、普通」

俯く彼女に思わずため息が零れる

『お前を残して、死ねない』

彼女は驚いたように目を見開いて、顔を上げた。

『お前を残して死ねない。もし、それで俺が死んで、
 お前が後を追うって言うんなら、お前を死なせない為にも、死ねない』
「・・・・・・私が先に死んだら?」
『だから、死なせないって言ってるだろ。
 第一、お前寂しがり屋なんだから、お前の為になんないだろ』

「何でそんなこと知ってるの?」と言いたげな顔をしている。

『お前の事なら、よく知ってるつもりだよ。一緒にいたんだから』
「・・・・・・それじゃあ、これからも、一緒に居てくれる?」
『あぁ、だから、死にたくなったり寂しくなったら、俺のところへ来い』

『分かったな』と命令を含んで訊いてやると、
俯いた彼女はコクリと頷いた。
顔をよく見えず、頬は濡れていたが、口元には笑みが浮かんでいた。

(止めてやるよ、お前の為に。満たしてやるよ、お前の為に。
 そしてそれは、俺の為にも、な)

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

詩、というか小説もどき?←

「空の境界」という小説の主人公・両儀式が第5章で
『俺の為に死ねる?』と言うシーンがあります。
僕だったらどういう気持ちで訊いて、
もし訊かれたらどういう風に答えるか、というのを考えてみました。

にしても、相変わらず何が言いたいのやらよくわからない文ですね~(オイ)

というか、相変わらず暗い文ばっかりですね
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