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月灯りの下

闇の世界に差し込む光を追い求めて

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Q.今年の抱負はなんですか?-study!編-

「はいは~い!!俺の抱負は、週一1ゲーム消化!!」

『……具体的には?』

「一つのゲームを一週間でクリアするか1周するかする!!」

『それって今までとやってること、変わらなくね?』

「いやいや~、ちょっとハードになってます。今まではクリアに期限は付けてなかったんだよ。ゲームは一日4,5時間だった」

新年早々ダメさが増してんじゃねェか

「新年早々毒を受けた!そういう嵐は?俺としては、もう少し吐く毒の量を減らすーとかだと嬉しいんだけど」

『俺の抱負は、毒は去年の3倍UP(海限定)』

「え、いきなり3倍?しかも何そのカッコ書き?そこいるの?なくちゃダメ?」

『俺は毒を吐いてるつもりはねェけど、誰かさんがいっつも言うから今年は意識してみようかと。まぁ、誰彼構わず毒吐くわけじゃないからカッコは俺としてはいらないが、当事者には分かりやすくしておいたほうがいいかと思って』

「わー、親切ー」

『だろ?』

「その親切ついでに、意識して毒を3割減に――――――」

するわけないだろ。新年早々ダメ抱負を掲げた男が何甘いとこ言ってんだ

「ですよね~……(即答デスカ)」

世の中ンなに甘くねェんだよ

「す、スミマセンデシタ……!」

わかったらバカやってないで、冬休み中にちゃんと宿題済ませとけや。俺に迷惑かけねェようになァ

「わかりました、ボス」

新年早々3倍になった毒を受けて、HPが限りなく0に近くなってしまった。
これって3倍?それ以上じゃね?
俺に嵐の毒は負えない、抱"負"だけに……心折れそう……。
……あ、抱負変えよう。
今年一年、毒に耐えられますように。
よし、これにしよう!これがいいや!うん!

最早抱負じゃねェよ





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やっぱりギャグは難しい!
もう少しギャグ漫画とか読もうかな?
嵐は毒を吐くというか、口が悪いだけになってしまった気が……;
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Q.今年の抱負はなんですか?-モノ彩編-

「今年の抱負か~。そんなこと全然意識しないから考えてもなかったな~。騎暖は何かある?」

『……ある』

「え、あるの!?何?」

『図書室の本を網羅』

「………………」

『特にミステリを重点的に』

「………あのさ、騎暖。それってもう授業放棄してない?」

『放棄というか、極力出ないという予告?』

「犯行声明はいいから出てよ!出ようよ!成績に響くよ?先生だって困っているし」

『先生はどうでもいいよ』

「気の毒だよ。……あ、そうだ。じゃあ僕の豊富は、騎先和親条約を結ぶことにしよう」

『は?何だそれ』

「日米和親条約の騎暖と先生バージョン]

                    かりや
『仲良くしてる先生ならいるじゃん。司書の雁谷先生』

「あのね、騎暖。僕が言ってるのは主に担任の先生の話しだよ」

『そっちはいいよ』

「全然良くないからね」

『いいよ。だって、拓人がうまくやってくれてるんだろ?』

「………」

これは信頼されていると取っていいんだろうか……?

『それに……許せる人間は多くいらない。お前と先生だけで十分だ』

「………………」

それは、"気を許せる"ということだろうか?

訊いてみたかったけど、新年ん早々、有頂天になった僕にそんな余裕はなかった。




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新年、明けましておめでとうございます!
お正月ということで番外編という形で、ほぼ会話のみの短編を上げました。
ほかの話も同じタイトルで短編を書いていきたいと思います。
目指せ、1日1話!!


去年はお世話になりました。
足を運んでくださっている方、本当にありがとうございました!
今年も頻繁にアップする!という明言はできませんが、なるべくアップしたいし、
去年よりは多く!とは思っていますので、
どうぞ今年も、よろしくお願いいたします!

只今、銀行強盗事件参考人取調べ中!

ある日、少女はルンルン気分で郵便局へ向かいました。何故ルンルンしていたのかというと、昨日の夜帰ってきたところ、郵便物の不在届けがポストに入っていたからです。それを見た少女は、郵便局に電話して届けてもらうよりも、自分で取りに行くことに決めました。それ程その時からルンルンしていたのです。
 翌日、郵便局に着いた少女は、窓口のお兄さんに不在届けを見せると、少し待つように言われ、郵便物を持ってきてくれるのを待ちました。
 しばらくして、呼ばれたので窓口へ行くと、お兄さんが大きめの茶封筒を渡してくれました。少女は嬉しくてキラキラとした瞳で茶封筒を受け取りました。そのまま窓口に突っ立ったまま、嬉しさのあまり感動に浸ります。
 少女は一人で感動に浸っていたため、お兄さんの顔が青ざめていくことと、後ろで起こっていたことに全く気付きませんでした。そんなお兄さんに、これまた気付かないままお礼を言って踵を返した時です。少女の額に冷たい物がゴツンと当たりました。視線で追っていくと、黒い鉄の塊が見え、それを持つ中年の男がその瞳に映りました。辺りにも視線を巡らせると、他に中年2人も拳銃を持ってお客さんや郵便局員を追い詰めていました。

「いいか!怪我したくなかったら全員言うこと聞いて隅に固まれ!!」
『…………ンなベタな』

 こうして少女は、人質となってしまったのでした。



『おしまい』
「……いや、まだ始まったばかりなのに終わらせんでください」
『ハァ……、あのな、秋木。参考人、被害を受けた方や事故に遭われた方の多くは冷静さを失っている。だから、まずは話したいことを話させるというのはいい。その後は突っ込んでないで、支離滅裂な話しから得た情報を鮮明にするために質問して、知りたい情報を引き出せ』

 『少しでも雰囲気を出すために、せっかく人が自分を卑下して少女と言ってやったのに……』とブツブツいうのは、取調べ中の、今回は参考人の先輩。
 雰囲気って、取調べで物語風に進めていく人はいないと思う。

『それに、突っ込むならもっと他の場所があるだろう?』
「他の場所、っスか?」
『私の話を聞いてなかったのか?犯人共は"郵便局"に押し入ったんだぞ?つまり、だ。奴らは"銀行強盗"ではなく、"郵便局強盗"だったということだ』
「はあ……?」
『ハァ……、まだまだ観察力が足りんな、秋木。要するに、副題に突っ込めと言ってるんだ』

 沈黙。

「……あの、先輩?ここでそういった発言は控えた方がいいんじゃ……?」
『フン!前話のモノローグで、読者や何だと言っていた奴に言われたくないわ』
「ちょ、人のモノローグ除き見るの止めてくださいよ!」
『とにかく、だ!私の目の前で中途半端なことは許さん。やり直せ、お前のそのどっちつかずのユッル~イ立ち位置と副題を!』
「ッ、わかりましたよ!もう何も気にせず副題を直せばいいんでしょ、直せば!


只今、郵便局強盗事件参考人取調べ中!


はい、これで満足っスか!?」
『よし。では、取調べの続きをするぞ』
「……ハァ」

 やっぱり、初めての取調べが先輩だというのはハードルが高すぎる。……色んな意味で。


只今、銀行強盗発生中!

部屋を満たすのは、窓から差し込む昼の日差しと時計の針が進む音。そして俺が紙にペンを走らせる音。だだそれだけ。

「……平和だ」
『…………』

 と思った矢先。

「水成!」
「ッ?!」
『…………』

 勢いよく開けられた扉と同時に飛び込んできた人。そのせいで、書類のサインがあらぬところへ飛んだ。

   みやしろ
「み、宮城警部!?何スか、いきなり!?」
「水成はどうした?どこ行ったアイツ!」
「先輩なら、」

 飛び込んできたまま部屋を見渡す宮城さん。俺は先輩の席を指し示す。

『…………』
「……何だ、アレは」
「何でもゲーセンで取ったんだとか。先輩代理だそうっスよ。今日先輩、非番なんで」
「非番だァ?!チッ、こんな時に……!」

 ただならぬ様子に事件の匂いを感じる。

「あの、何かあったん――――――」
「仕方ない!取り敢えず来い!」
「うわ!ちょっと!」
「事件だ!手ェ貸せっつってんだよ!」

 ズルズルと引きずられていく俺を、先輩代理―首から水成詩夢という名札をかけた大きな黒猫のぬいぐるみ―の冷めた瞳が見送った。

もしもの話をしようか

『なぁ』
「んー?」
『もしも、もしもさ。私があの時みんなの言うことを聞いて待ってたら、どうなってたかな』
「あー、俺は間違いなく今この世にいないな。どっかでおっちんでた」


『もしも、私が戦に出てたこと、もっと早くに話してたら、どうなってたかな』
「俺としては、もっと早くから話しといてほしかったんだけどォ?」
『だって戦に出るの止められてたし、知ったら怒るだろ。じゃあ、もしもずっと黙ってたら』
「説教2、3時間×3人」
『………ほらみろ。じゃあ、もしも私がお前と出会ってなかったら、どうなってたかな』
「まあ、退屈だったろうな」


『……もしも、さ』
「さっきからもしももしもって、電話ですかー」
『もしも、私が』
「無視かコノヤロー」
『ここに、いなかったら』
「………」

『もっといい方向に、色々なことが、変わってたかな?少なくとも、みんな、傷付かずにいれた、かな』
「………」
『あ、すまない。変なこと聞いた。今のは忘れてくれ』

「………悪ィな」
『?何が』
「そのもしもは、考えられない、というか、考えたくないわ」
『お前……』
「お前がいない今なんて、ありえない。たとえどれだけ間違った道を選んでいようと、俺はお前がいる今に続く道を、お前が進んできてよかったって思ってる。もしあの時、あの場所で、俺達が出会わなかったとしても、どこかで必ず出会ってるはずだ。だから、どんな"もしも"を考えたって構わねェけど、そんな"もしも"は考えんな。お前がいないと生きた心地しねェ、とか思ってる俺まで否定されてるみたいじゃん」
『………』
「あっれ~、否定されてるわけ?俺」
『べ、別に、否定してるわけじゃ……』
「なら、返事」
『……わ、かった。考えない』
「ん、よろしい」
『……極力』
「Σ極力かよ!!……この道を選んだのはお前だけじゃねェ。俺達は自分達で好き勝手に選んで、ここまできた。だから、お前が自分を責めることはねェんだよ」
『……うん』


 それでもやっぱり、みんなを守れない自分が赦せない。
 この優しい人も、たくさん傷付いた。躯だけではなく、心が一番傷付いてる。
 けど、それでもあなたが私を必要と言ってくれるのなら、


『まだ、やれる』


 まだこの世界で生きて行ける。
 たとえ、この手を多くの命で濡らしたとしても……。


『まだ、戦えるよ』



もしもの話をしようか




「ま、戦えなくなったら俺が守ってやるよ」
『そういうことは私より敵を討ってから言うんだな』
「何言ってんの?同じくらいだろ?そんな変わんねェじゃん?」
『……ま、私より少ない方が、こっちとしては意味があるんだが』
「?何て?」
『別に』


 二人の鬼は、血をたっぷりと吸い込んだ屍の地を後にした。





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突発的に書きたくなってしまった訳の分からない、夢モドキの短文です。
相手は『銀魂』の銀時で、時代は攘夷時代。
「説教2、3時間×3人」は、銀時・桂・高杉の3人です。

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