月灯りの下
闇の世界に差し込む光を追い求めて
[97] [96] [95] [94] [93] [92] [91] [90] [89] [88] [87]
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
むかしむかしのことでした。
『むか~しむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました』
「……」
『おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に出掛けて行きました』
「………」
『おばあさんが川で洗濯をしていると、川の向こうから何かが流れてきます』
「…………」
『なんとそれは大きな大きな桃でした。おばあさんがそれを拾おうと腰を上げました』
「……………」
『おばあさんは誰にも見られてないか確認するために周りを見渡し、後ろを振り返ると―――――』
「………………」
『そこには、斧を振り上げるおじいさんの姿が』
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
『……おばあさんが最期に見たのはおじいさんの鬼のような形相、おばあさんが最期に聞いたのは自分の断末魔でした』
おしまい、と言って話を終わらせる俺の友人。
っていうか、こんな話した後でも腹立つほどケロッとしてるなぁオイ
「ちょ、お前!!何でそんな平気な顔してるの!?それに何があったのその、夫婦に!!?」
『きっと行き違いがあったんだよ。長年一緒にいると嫌な所ばかり目立つし』
「お前はいくつだ!!……ってあれ?長年一緒にいると?」
『あぁ、最近お前のそのバカさ加減に嫌気がさして――――――』
「俺おばあさんッ!!?」
ああバカだよ!!?確かにバカだけどね!!迷惑も掛けてるけどね!!
だけどさー、
「俺、お前に殺意を芽生えさせるほど何かしたっけ?」
『……ちなみに、結局拾われなかった桃太郎は鬼に拾われ、鬼と共に世界征服を遂げる』
「無視!!?俺そんなに何かした!!?(泣)ってか、桃太郎がラスボスに君臨すんの!?」
『郷に入っては郷に従え』
「そういう問題!!?何だよ、そのむちゃくちゃな話は!!」
『俺にふったのはお前だろうが』
文句を言うな、と睨んでくる友人。
確かに、俺が言ったさ。
いっつも本読んでるし、ミステリとかサスペンスとか好きだしさー。
だから、「昔話を使った怖い話って創れたりする?」って訊いたよ?
訊いたけどさー、
「リアルすぎね?よくあるよね?そういう話。身近で起こってもおかしくないような話だよね?」
最初は何の変哲もない昔話だったのに、徐々に本当の姿を現してくところが何とも……
しかも、話してる本人は表情一つ変えずに話すもんだから、どこから怖くなっていくのか想像もつかない。
それが倍怖い。
『安心しろ。川で洗濯するようなばあさんも、山へ芝刈りに行くようなじいさんもいないから』
「あぁ、そっかー。そうだよなー……って、そういう問題じゃぁなーーーーーい!!!」
『うっさいなー』といいつつ、席から立ち上がり教室から出て行く。
「あ、オイ!!ちょっと待って!!こんな教室にひとりにしないでェッ!!!」
夕日で赤く染まった教室にひとり取り残された俺は、急いで友人の後を追った。
「……」
『おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に出掛けて行きました』
「………」
『おばあさんが川で洗濯をしていると、川の向こうから何かが流れてきます』
「…………」
『なんとそれは大きな大きな桃でした。おばあさんがそれを拾おうと腰を上げました』
「……………」
『おばあさんは誰にも見られてないか確認するために周りを見渡し、後ろを振り返ると―――――』
「………………」
『そこには、斧を振り上げるおじいさんの姿が』
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
『……おばあさんが最期に見たのはおじいさんの鬼のような形相、おばあさんが最期に聞いたのは自分の断末魔でした』
おしまい、と言って話を終わらせる俺の友人。
っていうか、こんな話した後でも腹立つほどケロッとしてるなぁオイ
「ちょ、お前!!何でそんな平気な顔してるの!?それに何があったのその、夫婦に!!?」
『きっと行き違いがあったんだよ。長年一緒にいると嫌な所ばかり目立つし』
「お前はいくつだ!!……ってあれ?長年一緒にいると?」
『あぁ、最近お前のそのバカさ加減に嫌気がさして――――――』
「俺おばあさんッ!!?」
ああバカだよ!!?確かにバカだけどね!!迷惑も掛けてるけどね!!
だけどさー、
「俺、お前に殺意を芽生えさせるほど何かしたっけ?」
『……ちなみに、結局拾われなかった桃太郎は鬼に拾われ、鬼と共に世界征服を遂げる』
「無視!!?俺そんなに何かした!!?(泣)ってか、桃太郎がラスボスに君臨すんの!?」
『郷に入っては郷に従え』
「そういう問題!!?何だよ、そのむちゃくちゃな話は!!」
『俺にふったのはお前だろうが』
文句を言うな、と睨んでくる友人。
確かに、俺が言ったさ。
いっつも本読んでるし、ミステリとかサスペンスとか好きだしさー。
だから、「昔話を使った怖い話って創れたりする?」って訊いたよ?
訊いたけどさー、
「リアルすぎね?よくあるよね?そういう話。身近で起こってもおかしくないような話だよね?」
最初は何の変哲もない昔話だったのに、徐々に本当の姿を現してくところが何とも……
しかも、話してる本人は表情一つ変えずに話すもんだから、どこから怖くなっていくのか想像もつかない。
それが倍怖い。
『安心しろ。川で洗濯するようなばあさんも、山へ芝刈りに行くようなじいさんもいないから』
「あぁ、そっかー。そうだよなー……って、そういう問題じゃぁなーーーーーい!!!」
『うっさいなー』といいつつ、席から立ち上がり教室から出て行く。
「あ、オイ!!ちょっと待って!!こんな教室にひとりにしないでェッ!!!」
夕日で赤く染まった教室にひとり取り残された俺は、急いで友人の後を追った。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
またやってきましたこのコンビ
このコンビは結構好きだったりします(笑)
昔話と思いきや、箱を開ければそこにはホラー
外国の話って本当は怖かったー、っていう話ばかりですよね~
僕ああいうの大好きなんですが(オイ)
日本の話って、ああいう感じの話はないんですかね?
何が悪いことなのか、何をしちゃいけないのか、っていうのを教えるために、
最後が怖い感じになってる話はありますが、本当は怖い話だったんだよ~
っていうのがないなぁと思いまして。
と言っても、僕が思い付くような話は毎度のことながらベタベタですが;
話は変わりますが、みなさんは怖い話、苦手ですか?
僕は平気だし、どっちかというと興味もある方です。
まぁ、何かと免疫もありますし(笑)←
だから、こういう怖い話は苦手な人にするのが大好きで大好きでv(コラ)
むっちゃ怖がる人の反応は楽しいし、可愛いし、楽しいし←
もう少しグロイ感じにして「」の子を怖がらせようかと思いましたが、避けました。
来てくださってる方たちの中にダメな人がいるとダメかな~、と思いまして。
最初に注意書き出すとオチ分かっちゃうと思ったんで、出せませんでしたし;
……これぐらいなら大丈夫ですよね?
今回も長々グダグダとやっちゃいましたが、お付き合いありがとうございました!
またやってきましたこのコンビ
このコンビは結構好きだったりします(笑)
昔話と思いきや、箱を開ければそこにはホラー
外国の話って本当は怖かったー、っていう話ばかりですよね~
僕ああいうの大好きなんですが(オイ)
日本の話って、ああいう感じの話はないんですかね?
何が悪いことなのか、何をしちゃいけないのか、っていうのを教えるために、
最後が怖い感じになってる話はありますが、本当は怖い話だったんだよ~
っていうのがないなぁと思いまして。
と言っても、僕が思い付くような話は毎度のことながらベタベタですが;
話は変わりますが、みなさんは怖い話、苦手ですか?
僕は平気だし、どっちかというと興味もある方です。
まぁ、何かと免疫もありますし(笑)←
だから、こういう怖い話は苦手な人にするのが大好きで大好きでv(コラ)
むっちゃ怖がる人の反応は楽しいし、可愛いし、楽しいし←
もう少しグロイ感じにして「」の子を怖がらせようかと思いましたが、避けました。
来てくださってる方たちの中にダメな人がいるとダメかな~、と思いまして。
最初に注意書き出すとオチ分かっちゃうと思ったんで、出せませんでしたし;
……これぐらいなら大丈夫ですよね?
今回も長々グダグダとやっちゃいましたが、お付き合いありがとうございました!
PR
この記事にコメントする
← 『――――――ねぇ』 HOME 『人形』だ →
カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリー
フリーエリア
最新TB
ブログ内検索
カウンター